MicroProseによる、3D バイクレースゲーム。Direct3D/Glide/EAX/A3D対応。 このゲームはGP500という実際に行われているレースを題材としたバイクレースシミュレータです。 DEMOでプレイ出来るコースはMuguello、ゲームモードはSingle RaceとTime Trial、Multi Playを選択できます。 Single RaceではPractice、Qualify、Raceの各セッションで走行可能です。 選択できるチームはREPSOL HONDA,HONDA REJISI,YAMAHA TEAM RAINEY,Team SUZUKI,RedBull YAMAHA, KR Team Robertsなど多岐に渡っており、使用できる車種もHONDA NSR500,Modenas KR3,YAMAHA YZR500など実在するマシンを操れるのがポイントです。 このように、DEMO版ですから多少モードに制約は有りますが、時間制限等も無いのが嬉しいですね。 ゲームオプションは充実しており、グラフィックス、コントローラ、ディスプレイ、サウンド、ディフィカルティの項目が有ります。 このゲーム自体は最近では珍しいDirect3D/Glide両対応仕様になっており、TNT2Uでは最大で1152x864x32bit、Voodoo2では1024x768x16bitまでが選択可能でした。 グラフィックスオプション自体も非常に多岐に渡っており、ハイパワーなマシンから、ロースペックマシンまでfpsを確保できるようになっています。 先にグラフィックス面について更に述べますと、下でレビューしているCastrol Honda Superbike 2000以上に美しいグラフィックスに驚かされます。 バイク自体のモデリングはCastrol Honda Superbike 2000と同様かそれ以上にリアル感が有り、実車と同じワークスカラーもクロームエフェクトにより更に映えるものとなっています。 またライダーやバイクコンソールは、Castrol Honda Superbike 2000と比較して明らかにこのGP500の方が造り込みは上です。 例えば、他のバイク物ではダミーであることの多いコンソールも、このGP500ではタコメーターからデジタルのシフトインジケータ、スピードメーターまで実際に機能しています。 なんとライダーが実際にアクセルを操作したり、ブレーキングする様まで再現しているのには驚かされました。 今まで色々なバイクゲームを見てきましたが、このGP500ほどポリゴンさを感じさせないリアルなライダーは初めてだと思います。 しかもそれでいて1152x864x32bitでのプレイでも、見た目で30fps以上は行っていると感じさせる軽さも特筆すべきもので (450A+Voodoo2/TNT2U)、今まで一番グラフィックス水準の高かったCastrol Honda Superbike 2000が、640x480x16bitで30fpsを保っているかどうかという感じだった事を考えると、よりGP500の軽さが引き立ちます。 (スクリーンショットは1024x768x32bitを縮小) サウンドは通常のステレオの他にEAXやA3Dに対応していますが、DEMO版のサンプリングレートが低い為もあり、今一サウンド面でのインパクトは感じられませんでした。 ディフィカルティの設定ではプレイヤーサポート機能のON/OFFが行えます。 しかし有るのはせいぜいシフトとブレーキングのアシストくらいで、無いよりマシと言った程度です(笑)。 ぬるゲーマーは、お呼びでは無いのでしょうか(^^; また視点は追尾x2、オンバイクカメラ、ヘルメットカメラ、VRヘルメットカメラ、TVカメラの6視点で特に不足は無い感じで、Castrol Honda Superbike 2000よりは良好と言った程度です。 ちなみに後ろを振り返る視点も有るのですが、これがただ単に後方視点になるのでは無く、ライダーが人間くさく後ろを振り返る仕草がナイスです。 実際の走行ですが、ゲームモードをアーケードに設定しても、とにかく難しいの一言に尽きます。 まずブレーキングサポート無しでは、最初はまともにコーナーリングする事すら、ままならないでしょう(^^; 親切にも画面上部にスリップインジケーターと、ブレーキングサインが表示されるので、それを元にコーナー手前では十分減速し、コーナー出口が見えるとアクセルを開けるわけですが、この時にパワーが掛かり過ぎて後輪がスリップ気味になるのがリアルです。 またフル加速しながらシフトアップして行く訳ですが、この時シフトアップする毎に(ダウンでも同じですが)車体が微妙に浮き沈みする感じがまたリアルと言った感じです(^^ 他の特徴としては、AIライダーが人間くさいという事も上げられます。 常に同じライダーがトップを取るという訳でも有りませんし、AIライダー同士で競り合い、脱落する様子まで見ることができます。 これらはリプレイ機能で見ることができますが、この機能が付加されている事も、このDEMOの利点でしょう。 リプレイ機能には早送り、巻き戻し、視点切り替え、ライダー切り替えの他、リプレイの保存まででき、思う存分AIライダーの勇姿を堪能する事ができます(笑)。 さらに極めつけとして、ライダーの体重移動まで車体操作とは別にコントロール出来たり、前後輪個別にブレーキング出来たりで、まさにこのゲーム、シム系レース派の人には文句の付け所のないDEMOと言うことができます(アーケード派の人には・・・?)。 |
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GT Gamesによる、3Dカーチェイスゲーム。Glide対応(2ndではDirect3DとFFBに対応)。 このゲームは米国各地でカーチェイス繰り広げるゲームで、DEMOでプレイ出来るコースはマイアミ一コース、ゲームモードはDEMOモードとドライビングゲームを選択できます。 このDEMOは試作品段階という事もあり、オプション類は貧弱でコントロールはキーボードのみ、グラフィックスも少々の設定は出来るものの、APIが今となっては希少なGlideのみと言うしろものです。 しかし何れ正式なDEMOが公開される事でしょう。 さてカーチェイス部分ですが、このゲームではプレーヤーはポリスから逃げる側の立場になっています。 ポリスに追いかけれられるレース物と言えばNFSシリーズとMidtown Madnessが有名だと思います(MMは故意に違反しなければ追いかけられないが)。 しかしそれらのゲームをプレイした上でこのゲームを評価するとしたら、今までで一番リアルなカーチェイスゲームだと言い切る事ができるでしょう。 流石にアーケードレースゲームではなく、カーチェイスシミュレータと言うだけあります。 どこ位リアルかと言うと、ドリフトしながら路地から飛び出してこちらに突っ込んで来るポリス、パトを路上にバリケード状に並べ非常線を張っているポリス、アーチ状の橋をプレーヤーカーと一緒にジャンプしながら追いかけてくるポリス、ダメージを負いエンジンから火を噴きながらも執拗に追いかけてくるポリス、などが上げられると思います(笑)。 これでは「Midtown Madnessや他のゲームと同じじゃないか」と言われそうですが、実際にプレイしてそのMidtown Madnessよりも美しい、燦々と輝く陽光が眩しいマイアミの景色や、どのカーチェイスゲームよりもしっくりとくる操車感覚等と合わせると、今までのゲームの中で随一のリアルさを体験する事ができます。 そう、しっくりとくる操車感覚、これがカーレースものに一番大切な要素でしょう。 これが無いと、どんなに美しいグラフィックスでも、どんなにリアルな操車性だとしても、そのゲームは直ぐに飽きてしまいます。 確かにMidtown MadnessはNFSシリーズよりはまともな操車感覚でしたが、このゲームをプレイするとMidtown Madnessですら霞むこと間違い無しです。 アクセルとブレーキ、ハンドル操作だけというシンプルな操作体系ですが、これでもフルブレーキと急ハンドルによるスピンターンで向かってきたパトの横をすり抜けると言ったドライブが可能です。 恐らく簡単な操作で映画のようなカーチェイスを味わえることを目指して造られたのでしょう。 追跡してくるパトカーの動きまでリアルなのをルームミラーで確認する事ができます。 しかもこの快適な感覚をキーボードで味わうことが出来るのがナイスです(笑)。 もしかしたら逆に、アナログデバイスではぼろぼろなのかもしれません。SR2のように(^^; また既に述べてしまいましたが、Glideに対応したそのグラフィックスも美しいものです。 海岸線ありの、ビル街ありの、ゴミゴミとした路地裏ありので、たっぷりハリウッドばりのカーチェイスを楽しむことができます。 これも結構良い線を行っていると思ったMidtown Madness以上です。 テクスチャが実写的なのが功を奏しているのでしょう。 さらにMidtown Madnessと比較して申し訳ないのですが、そのマップの広さもMidtown Madness以上に広く(長く?)感じられます。 これで思う存分ヴァーチャルなアメリカンドライブを堪能しましょう。もっともポリスに追いかけられながらですが(笑)。 レース物に大切な要素であるスピード感も十分で、ポリスの設けた非常線を突破する時の感じは最高ですし、対向車線を走行する時にすれ違う車が発するクラクションや走行音のドップラー効果も十分です。 サウンド面は、さらにEAX等に対応していれば最高でしょう(もしかして既に対応していたりして)。 さて、この初期DEMOには時間制限が付いていますが、\scripts\missions\mission661.dmsを編集して、35行目の項目の60をそれ以上に書き換える事により、時間制限を実質上解除できます。 これはご自分の責任において行って下さい。 -2nd Review- 正式なDEMOがリリースされたので、追加レビューしたいと思います。 以前からの情報通り、この正式版ではDirect3Dもサポートされるようになりました。 TNT2Uの場合、320x240から1600x1200まで、カラーも32bitまで使用できます。 但し、やはりDirect3DモードではGlideモードよりも重く、800x600x16bitのC450A+TNT2Uで30〜50fps、しかしGlideモードなら更に体感で30%増し位の描画速度を味わえます。 Voodooシリーズを所持しているなら、Glideモードでのプレイをお勧めします。 グラフィックス面ではオブジェクトが細かくなったり、ラフな運転をするとホイールカバーが転げ落ちたり、Midtown Madnessの様に挽けない歩行者が歩いていたりと、若干ながら進化している様です。 さらに今まで日中だけの走行だったのが、雨天や夜間、夕方の走行も可能になっています。 特にDEMOモードで見ることのできる夜間雨天走行シーンは逸品で、雨で濡れたつるつるの路面にライトが反射し、またライト類がSega Rally 2の様に残像を描く処理をされているため、より綺麗な印象を受けます。 またオプション類も若干充実し、ジョイスティックやFFBにも対応するようになっていますし、視点も今まで追尾とボンネットだけだったのが、全画面視点も追加されています。 この全画面視点では、かなりのスピード感を味わうことができます。 コントロールにはサイドブレーキも加わっていますし、思う存分アグレッシブに逃避行を行うことが可能でしょう(笑)。 このDEMOには相変わらず時間制限などが付いていますが、3DFILES.COMなどで入手できるHackツールを使用すれば、時間制限解除、天候(雨天、降雪)や走行する時間帯(夜間、夕暮れ等)の設定、使用できる車種の変更(ポリスカーも操縦できる)、自車やポリスカーの各種設定の変更(無敵化など)、音声ファイルやメッセージの差し替え等が可能になっています。 このDEMOをプレイする時には、このツールも併せて使用すると、より楽しむことが可能です。 追加:現在このハックツールは3DFILES.COMに無いようです。 |
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Acclaimによる、3Dラジコンカーレースゲーム。Direct3D対応。 このゲームはラジコンカーを操りレースを行うゲームで、DEMOでプレイ出来るコースは住宅街を一コースのみ、選択できる車はバギータイプx1とセダンタイプx2です。 ゲームタイプはシングルレースとマルチプレイ、そしてタイムアタックを選択できます。 このDEMOはオプション類が非常に充実しており、ゲームモード、ビデオ、オーディオ、コントロールの各設定が行えます。 ビデオオプションではTNT2Uの場合解像度は320x240から1280x1024まで、色数は16bitと32bit、更にテクスチャーまで16bitと24bitカラーを選択可能で、さらにレンダリングオプションまで備わっている点は脱帽ものです。 未だ16bitのVoodooシリーズと、32bitもOKなTNTシリーズなどの差が言われていますが、このソフトで実際に見たところスプリンクラーの噴水などの部分で32bitカラーの優位性が見て取れました。 16bitではメッシュ状に表現されてしまいますが、32bitカラーなら半透明に美しく表現されています。 しかしスピード重視のレース中においては特に16bitが表現に劣るという感触も無く、32bitなら尚良しと言った程度だと思えました。 さてレース部分ですが、流石に操作するのがラジコンカーだけあって独特な感じです。 この操作感覚は一度でもラジコンカーを操作した事の有る人なら、思わず唸ってしまうほどクセの有るものです(笑)。 普通のレースゲームの感覚で行くとあまりにも車体がクルクル回るため、慣れるのに少々手間が掛かります。 視点切り替えは追尾x2に全画面が備わっていますが、追尾ならまるで自分がラジコンカーを操作しながら一緒に走っている感覚でプレイできます。 また全画面にすると、さながらラジコンカーに搭載したカメラの画像を見ながら操作しているような感覚を味わえます。 スピード感はどちらも十分に味わえます。 実際の走行中もラジコンだけに駐車中の車の下をくぐったり、一度はやったことが有る様に板を使ったジャンプ台で飛んでみたり、住宅の狭い裏路地を走ったり、はたまた工事現場に置かれた土管の中をくぐってみたりと、実にワクワクさせてくれるようなシチュエーションが沢山用意されており好感が持てます。 時たま鉄球やバスケットボールが転がってくることも有りますが、出来れば犬や猫がちょっかいを出してきたりすればもっとスリリングかもしれません(笑)。 他にもこのゲームには多車妨害要素も備わっており、路上に散らばるVoltアイテムをゲットする事で水風船やロケット花火、空間歪曲弾(爆)、衝撃波等で多車を攻撃する事が可能です。 また自車強化アイテムも出現しますが、これらは全てランダムでゲットする事になります。 この様なアイテムが備わっているため、対戦では白熱したレース展開が期待出来そうです。 また走行後のリプレイも評価出来ます。もっとも保存が出来ないのは残念ですが。 このゲームは今まで面白いものが無かったラジコンカーゲームというジャンルに、一石投じる様な作品と言うことができるでしょう。 |
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Midas Interactiveによる、3D バイクレースゲーム。Direct3D/FFB/3DSound対応。 このゲームは公式にライセンスを受け、World Superbike championであるCastrol Hondaの協力の元に制作された、RVF-RC45シミュレータです。 DEMOでプレイ出来るコースはUSAとAllertonGP、ラップはそれぞれ3周、天気はUSAが晴れでAllertonGPが雨になっています。 ゲームオプションは充実しており、バイクセットアップ、コントローラ、ディスプレイ、リアリズム、ヘルプオプション、ネームエディットの項目が有ります。 残念ながらDEMOでは設定できる項目が限られています。 ヘルプオプションではブレーキやステアリングのアシスタント、ベストラインの表示が可能です。 ディスプレイオプションでは幅広い解像度の設定や、表示距離、様々な表示クォリティ、そして色数の設定も出来ます。 DEMOではハイカラーで固定でしたが、製品版ではフルカラーも選択出来るのでしょう。 解像度は320*200から1280*1024まで設定できます(TNT2Uの場合)。 このゲームはDEMOとして嬉しいことに、起動後しばらくキーを押さないと自動でDEMOモードに入ります。 DEMOソフトでは省かれる事の多い機能ですが、私はDEMOだからこそこの様なオートDEMOは必須だと思っています。 さて実際の走行ですが、基本的には前作のCastrol Honda SuperBike Racingと変わりがありません。 オートマチックに設定しても、最初はギアを入れなければ空振りする所も一緒です(笑)。 視点に関しては以前より改良され、ライダー視点+後方追尾3種+後方視点に変更されています。 ライダー視点では車体を思いっきり倒すと、視点まで思いっきり傾くことは相変わらずです。 しかしライダー視点をメインで使用しても問題は感じませんでした。 また以前非常に嫌だったのが、外部視点で車体を傾けると異様に視点がスライドした点ですが、これは無くなっています。 グラフィックスに関しても進歩しており、以前から十分過ぎるほどリアルだった車体&ライダー描写もさらに精錬され、ディテールはより細かく更にクロームエフェクトのお陰で金属質感がよりアップしています。 またレース終了後はリプレイされるのも評価できるのですが、如何せん描画が重いのが欠点です。 450A+Voodoo2/TNT2Uだと、640*480+フル設定でも平均で30fpsを保っているかどうかという感じです。 海外サイトではPII-266+Voodoo2で60fpsだとか言われていましたが、全ての設定を最低にして、しかも320*200でのプレイでは無いかと勘ぐってしまいます(笑)。 とは言うものの、別にプレイ出来ないほど重いわけでは無く、もともとゲームスピードも特に速いという訳ではないので、支障は無いと思います。 サウンド面では前作から引き続いてリアルでエンジン音もなかなか良く、今回は3Dサウンドに対応している事からも、敵車を追い抜く時のサウンドも迫力を増しています。 このゲーム自体は完全にシミュレーションよりですが、設定を甘くすることにより簡単に走行可能ですので、完全なアーケードゲーマー以外であればお勧めできます。 プレイヤーに対する親切さが未だ欠けている点が有ったり、まだまだ造りに甘さが見えていますが、及第点以上は付けられるのでは無いでしょうか。 |
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