DEMOレビュー SEGA PCによる、3D レースゲーム。Direct3D/EAX/FFB対応。 うぉ〜〜〜!!!
こいつは凄ぇ〜ぜっ!! 俺は今、モーレツに感動しているっ! まあ冗談は置いておくとしても(笑)、上記の様な感想を抱いたのは確かです。 久しぶりに、“SEGA、いい仕事しているぜ・・・”と思いました(^^ SR2はアーケードをプレイして、“これは筐体丸ごと欲しい”と思うほどはまりました。 “こんな重厚感の有る凄いゲーム、何時か自分のマシンでプレイ出来る日が来るのだろうか”と、物思いに耽ったことも。 そしてDC版SR2の登場。 SR2が家で出来る素晴らしさに驚きました。 しかし、DAYTONAがSSに移植された時にも感じたような失望感が有り、感動までは感じませんでした。 そして遂にPC版SR2の登場。 決して速いとは言えない、現在の一般的なスペック*である自分のマシンで、一体どの程度動くのか不安を感じつつ、SR2を実行・・・ (しかし設定は最高に(笑)) 結果数分後、上記の様な感想が生じた訳です。 *Celeron450A+PURE3D2LX/Savage4+128MB 確かにアーケードと言うよりDC版の移植にはなるのですが、そこはコンシューマとPCの差、PCならでわの圧倒的な描画の緻密さ(800x600)と、PC版SR2の持つ詳細なデータが相まって、今までプレイしたどんなPCレースゲームですら達しなかった、非常にリアルなグラフィックスを味わうことが出来るようになったのです。 ■グラフィックス レースゲームながら、車体モデリングはそのままカーディーラーで見本として使用されても可笑しくないほどの現実感の有る精確なもので、マッドガードやフロントグリルガード、車内のロールバー、スペアタイアまで表現する懲りよう。 ランエボのリアビューなど、感嘆してしまう程の美しさで、このディテールの細かさは異様とも言えるほどです(^^; これにスポンサー名やタイアのトレッドパターンまではっきりわかるほどの緻密なテクスチャーと相まって、史上最強のリアルな車体がコースを走り回る様子を見ることができます。 夜間コース走行時にはテールライトが流れる様な演出が有り驚かされます。 これはアーケードには無かった演出だと思います。 ウインドウガラスには周囲の景色が映り込み、車内も透けて見えます。 この半分向こうが透け、半分手前の景色が映っている様は非常にリアルで、静止画で見ても美しい画質です。 で、車内にはドライバー、コドライバーや、ロールバー、スペアタイアも見ることができます。 スペアタイアなどは、ちゃんと固定用バンドまで表現されている有様。 ポリゴンが類例の無いほどふんだんに使われており、驚くばかりです。 また外部視点にするとリアルに挙動するサスペンションが見て取れますし、タイアトレッドやタイアサイズがコースにより変化している事も解ります。 ラリーゲームならではとして、車体の汚れも上げられると思いますが、これも非常に美しいです。 今までのラリーゲーム中最強でしょう。 しかし綺麗な状態から、いきなり泥だらけという切り替えしかしないのは、ラリーゲーム中再弱かもしれません(^^; この様な史上最強とも思えるようなグラフィックスながら、テスト時点のマシンスペック(Celeron450A+PURE3D2LX/Savage4+128MB)で、滑らかに動いているのですから驚くばかりです。 さて動作速度に関してさらに突っ込みます。 SR2は60&30fpsの描画モードを設定可能ですが、これを60fps設定で他のグラフィックスオプションも最高にした上で800*600で走行してみました。 するとPURE3D2LX(Voodoo2-12MB)では確かに滑らかな不満のない動きなのですが、60fpsでは描画しきれていないようです。 反面Creative Savage4(Savage4 PRO-32MB)はVoodoo2より更に速く、見た目で非常に滑らかな60fpsで描画されているのです。 またVoodoo2では描画中たまに僅かながらコマ落ちする事が有るのですが(コーナーリング等)、Savage4はその様なコマ落ちが見られません。 SR2では他のレースゲームよりも情報量の多いテクスチャーを使用しているようですので、豊富なメモリーを持つSavage4がSR2では有利なのでしょう。 Savage4ならアーケードの様な滑らかさでSR2をプレイできます。 さてスピード面ではSavage4が有利ですが、クォリティ面でもSavage4はVoodoo2に引けを取りません。というより静止画を様々なシーンで見比べても、殆ど見分けが付きません。 これは比較スクリーンショットを実際に観ていただいた方が良いと思います(^^; しかし石畳のテクスチャーが美しい・・・ まあ隅をつつけばSavage4にしかない不具合が少々有ったり、フォグの掛かり方に違いが有ったりするのですが、不具合はいずれFIXされるでしょう。 さらにTNT2Ultraを使用してSR2をプレイしてみました。 見た目の違いはSavage4やVoodoo2と殆ど変わりが有りません。 有るとしたらSavage4より更にグラフィックスが濃いめという点でしょうか。 スピードに関してはSavage4よりも更に速いです。 違いはDESERT SS2のリプレイで、木々が重なるように描画されるシーンで解ります。 ここでの描画の早さはVoodoo2<Savage4<TNT2Uといった感じです。 通常はSavage4でも速いのですが、テクスチャーの重ね合わせ処理(スプライト)でTNT2Uの強さが解ります。 スクリーンショットは一番目がVoodoo2で二番目がSavage4、三番目がTNT2Uです。 スクリーンショットは一番目がVoodoo2で二番目がTNT2Uです。 どちらも表現に違いが無い事に注目して下さい。 スモーク表現の違い。 ■カメラビュー レース中選択できる視点は全SR2共通のボンネット、後方追尾の2視点です。 リプレイ中はさらにTVカメラに左右のサイドカメラが追加されますし、後方追尾視点が変化し車体を中心に360度カメラを回すことが可能です。 このTVカメラ視点は逸品で、霧でかすむ程の遠距離からラリーカーをズーミングで流し撮りしたりと格好良いの一言。 SR2は壁に当たってもそれ程減速しないため、下手な運転でもリプレイは格好良く見れます(^^; しかしアーケードと異なりカメラがやや離れているため、迫力に関しては接写気味のアーケードに一歩譲ります。 その分、上手い人のリプレイデータが有れば、コース攻略するのに役に立ちやすい視点かもしれません。 ■サウンド SR2はもはや3Dサウンドに関しては業界標準とも言えるCreative EAXに対応しています。 SR2のEAX対応はてきめんで、特にISLEに設置されたトンネル内でその効果を試すことができます。 ドライバー視点でトンネルに進入したときのエンジン音やスキッド音の反響音もリアルな迫力だし、リプレイでTVカメラ視点で見たときにも、トンネルに反響したエンジン音が近づいてくるのを体験出来ます。 もちろん3Dポジショナルサウンドにも対応しているので、サイドカムにした時にもそれぞれ左右のエンジン音がリアルに変化する様子を感じることができます。 エンジン音、スキッド音に不満は有りませんが、砂利が車体下部に跳ね返る時の効果音は一様で今一な感じです。SR2をプレイして一番最初に違和感を感じた所です。 もっともこの点IRCを越える効果音は未だに無いと思いますが・・・ 音と言えばターボ車でアクセルオフした時の、スパパパッン!と響くミスファイアリングの表現もリアルです。 この時に車体後部がバックファイアにより照らし出されるのですが、これまた美しいですね。 ■ゲームシステム PC版SR2のゲームシステムは殆どDC版SR2に準拠します。 しかし急いで開発したと思えるDC版には結構不満点が存在したようですが、PC版ではほぼ全て不満点が改善されています。 セーブはレースランキングを見ながらセーブするかしないか決められ、その場でリプレイやギャラリーで後での再生も可能です。 上書き消去も自由自在で、リプレイデータの譲渡も可能です。 リプレイの無いレースゲームや保存出来ないゲームも多い中で、これは立派です。 詳しくは2ndレビューでアップする予定。 ■コース PC版SR2のコースはDC版SR2に準拠します。 収録コースはDESERT(SS1〜3)、MOUNTAIN(SS1〜3)、SONWY(SS1〜3)、MUDDY(SS1〜3)、ISLE(SS1〜3)、RIVIERA、SSSの全17コース。 詳しくは2ndレビューでアップする予定。 ■カーレビュー PC版SR2の車種はDC版SR2に準拠します。 全車種19種類23車両が登場します。 SR2程に駆動形式や車種によるコントロール特性がはっきりしているゲームも珍しいですね。 沢山の中から、お好みの車を見つけだすのもSR2の楽しみの一つです(^^ 詳しくは2ndレビューでアップする予定。 ◇登場車種 ストラトスHF デルタHF 306 マキシ インプレッサWRC99 インプレッサ555 セリカST205 セリカST185 カローラWRC 131アバルト 037ラリー デルタ16V ランサーエボ6 ランサーエボ4 ランサーエボ3 205 ターボ16 106 マキシ アルピーヌ ルノー マキシ・メガーヌ ■ネットワーク対戦 PC版SR2ではDC版と異なり、専用サーバーを介すことなく4人まで対戦できます。 実際に対戦してみたところ、4人でも十分レースを行うことが出来ました。 ホストがISDNならワープやコマ送り無しにプレイできます。 しかしホストがアナログの場合、ゲームスピードが変化しやすく、結構プレイし辛いですね。 もっともホストがアナログでも3人程度なら、あのMotorhead並みに軽快なネット対戦が出来ます。 ゲーム自体は本当に面白く、シングルプレイとは比較にならないくらいハマリます。 私も最初に遊んだときは、朝まで5時間も連続プレイしていました(^^; チャット機能も付いていますし、遅い人を加速させるBooster機能も有ることから、勝ち負け無しでもみんなで楽しくプレイできる事請け合いです。 PC版はDC版同様バックミラーが付いていないのですが、プレーヤーに対応したマーカーが表示され、大体の自分との相対距離が解るようになっています。 これを活用しブロックも可能です。 またエンジン音が遠いか近いかでも、他のプレイヤーとの距離を知ることが出来ます。 ■コントロール パッドでのプレイですが、十分爽快に走ることが可能です。 走行感覚も重厚感がありリアルで、操作系に不満を感じることは有りませんでした。 パッドでの調節は完璧のようです。 次にI-FORCE規格のFFBハンドルであるAVB FFB WHEEL(クリックで詳しいレビュー)でのプレイですが、 流石にFFB対応を詠っているだけに路面状況を知らせる振動や壁、敵車に当たったときのショックがハンドルから感じられます。 SR2で色々言われているUSBの問題点ですが、このUSBハンドルではそれ程目立った障害は起きませんでした。 強いて言えば若干CPUに負荷が掛かる点でしょうか(笑)。 それ程気にはなりません。 FFBの動作ですが、確かに路面からの振動やインパクトのショックは感じられますし、舗装路や降雪面等の路面ミューの違いがハンドルの重さに反映されまでするのですが、如何せん反応自身にメリハリが有りません。 路面状況にしても、直進では振動せずハンドルを切ると振動したりで、一体どういう状況で振動しているのか今一解らず、グリップ限界を越えた時にハンドルから反発力が抜ける反応や、ジャンプした時の振動も感じられません。 いわゆるFFBであるメリットが感じられないのです。 さらにFFBを抜きにしても欠点が有ります。 それはハンドルの場合、車体をコントロールしにくいと言う点です。 今一車体がハンドルの入力に対してリニアに反応せず、アーケードで味わったようなリアルな操作感覚が有りません。 逆にPADの場合は非常にリニアに反応し、しかもそれでいて過敏過ぎないという微妙な味付けで、操作していて非常にしっくりきます。 この点からPC版SR2はPADでの操作に最適化されていると言うことができるかもしれません。 もっとも私の使用したハンドルはノーマルスプリングハンドルとI-FORCEハンドルだけなので、MS-FFBハンドルでは違った反応が有るかも知れません。 ちなみに悪いことばかりでは無く、AVB FFB WHEELの場合通常のシフトレバーだけで無く、親指部分に当たるところのスイッチでのマニュアルシフトが非常にやり易かった事を付け加えておきます。 これは流石に他のハンドルでは味わえないメリットです。 ■2人同時プレイ PC版SR2はDC版同様、画面上下二分割での2人同時プレイが可能です。 実際に様々な人と、このモードで対戦を行いましたが、800x600という比較的高解像度のお陰で、それ程画面の狭さも気にならず楽しむことができました。 しかしやはり見通しには限界が有るため、SSS程のテクニカルコースはかなり手こずり、やはりDESERT-SS1あたりが一番楽しめるコースの様です。 またマルチプレイも含めてこのモードにもBOOST機能を付加することができるため、SR2は初めてという人にも十分楽しんで貰うことが可能です(当然コースはDESERT-SS1)。 SR2は接待ゲームとしても最適という印象を受けました(^^; ■フューチャー ここはSEGAのパッケージやパンフなどを元にして記述します。 ・PentiumIIIのSSE他、最新のテクノロジーに対応し。アーケード版と遜色のないスピード感を実現。 ・画面エフェクトを強化。車体への光源の映り込み、パーティクル処理を施した土煙やテールランプの残像をリアルに表現(パーティクルはSSE対応時のみ)。 ・640x480の他に800x600の解像度をサポートし、PCモニターの特性を生かした、より緻密な美しい画面でのゲームプレイが可能。 ・99年度WRC最新データを採用。ランサーエボリューションVI、インプレッサWRC99、カローラWRC99が登場。 ・全車種19種類23車両がエントリー。 ・古谷徹によるカープロフィールモード(全19車種)がバージョンアップ。車両情報が最新データに。 ・時間変化により徐々に背景が変化。刻々と変化するラリー走行を体験可能。 ・アーケード版と同様、PC版でもFFB(振動機能周辺機器)に完全対応。 ハンドルを切ったときの反動や、路肩に乗り上げたときの衝撃感をストレートに体験可能。 ・マシン毎に異なるエンジン音や、路面状況に応じて様々に変化するスリップ音をリアルに再現。EAXにより立体的なサウンド効果を楽しめる。 ・一台のマシンでの2人同時対戦はもちろんの事、ゲームサーバーを介することなくネットワークにより最大4人までの対戦が可能。 ・ベストタイムのリプレイは、プレーヤー間でメールなどにより自由に受け渡し可能。 ・ネットランキングを専用サイトにて常時開催。 ・PC版オリジナルのHTMLによるおまけ。 内容: カープロファイル ゲーム中の19車種カープロファイルをHTMLで解説。 TECHNIQUEofDRIVING 最基本用語 実際のラリーのナビゲーションに見るテクニック ドリフト走行 逆ハンドル(カウンターステア) グリップ走行 パーシャル タックイン エンジンブレーキ スタートダッシュ CAR SETTING TRANSMISSON GEAR RATIO SUSPENSION STEERING BRAKE TIRE TYPE PACE NOTES 全17コース攻略。 PACE NOTES クリアタイムのパスワードを表示。 古谷徹のスペシャルメッセージ PC版SR2ユーザーに送る古谷徹のスペシャルメッセージ。 古谷徹もVoodooユーザーだった(^^ ■トータルレビュー まあ上のような口上はどうでも良いのです。 とにかくスペックや画質などは置いておいても、SR2はラリーの楽しさを存分に味わうことの出来る、爽快感あふれるドリドリのラリーゲームなのですよ(車種によりますが)。 確かにCMRなどの硬派なラリーゲームも良いですが、SR2は肩の力を抜いてオフロード走行の醍醐味だけを味わうこともできますし、腰を入れてタイムアタックに専念する事もできるのです。 これはコース長が比較的短いSR2ならではの特徴でしょう。 もちろんグラフィックスは手放しで誉められるほど綺麗ですし、スピード感は素晴らしく有り、しかもコースの出来も最高。 DESERTのSS3なんて山岳系で感涙ものの楽しさですし、ISLEのSS3も峠を走っているようで面白い。 MUDDYのSS2もまるで未開発地帯を走っているようで、ラリーの醍醐味が溢れています。 SSSの難易度と雰囲気もたまりません(爆)。 1stインプレッションではPC版SR2の魅力を語り尽くすことが出来ませんでしたが(幾ら書いても語り尽くせません)、「買ってぜひプレイして欲しい!」 これが言いたい事を全て表してくれると思います(^^ |
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−DEMOレビュー− 製品版がリリースされて随分経ちますが、やっとインターネットでもダウンロードできるDEMOがリリースされました。 製品版リリースの随分前からDEMOを公開する海外のソフトハウスの事を考えると、なぜ今更と言った感じは有りますが。 このDEMOリリースは海外からのもので、インターネットに接続出来ない環境の人は、国内の雑誌に付録しているDEMOをプレイするしかありません。 結構前に国内の雑誌にはDEMOが収録されていたことを考えると、SEGAは随分国内の出版社に気を使っているのでは無いでしょうか? このinet版DEMOも内容的には雑誌付録のものと同じで、コースはデザートSS1、車はセリカとインプレッサを選択可能です。 プレイできるのはタイムアタックとマルチプレイのみです。 できればタイムアタックよりアーケードの方を収録した方が、DEMOとしての面白さは上がったと思います・・・ その他の起動メニューやオプション画面は製品版と同等のもので好感がもてます。 解像度も800x600まで選択できますし。 またセーブは出来ないものの、リプレイを見ることが出来るのも良いですね。 SR2に興味は有るものの、製品版を買うには躊躇するし、雑誌付録をプレイするにも時期を逸したという人には良いDEMOだと思います。 しかしこの内容で45.4MBというのは、少々大きいサイズのような気がします・・・ |
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