Lucas Artsによる、3D レースゲーム。Direct3D/FFB対応。 このゲームはStar Warsシリーズ最新作、Star Wars:Episode I The Phantom Menaceにて登場するPodracerを使ったレースを題材とした、レーシングゲームです。 Podracer自体はホバーエンジン部と操縦席が別になっている乗り物で、巨大な推進装置にヒモで繋がれたような操縦席が笑いを誘います。 ちょっと普通では考えつかないようなデザインですね。流石ジョージ・ルーカス。 DEMOではAnakin Skywalkerを始めとした、性能、外観の異なる6台のPodracerを選択する事が可能です。 コースはTHE BOONTA TRAINING COURCEを使用可能です。 さてこのゲームを遊んだ感じは、Shadows of the Empireのスピーダーバイクでの追走シーンにかなり似ていると感じました。 グラフィックスもスピード感も殆ど同じなので、いわゆる一年以上もこの手のゲームには進化が見られなかった事なのだろうかと思ってしまいました(笑)。 しかし不満とかそう言うのではなく、余計にポリゴンを増やしたりする事が無いために非常に滑らか且つスピーディーに動作し、狭い峡谷を通過する時などにはゾクゾクするようなスリルを味わう事が出来るようになっています。 音響効果も抜群で、Live!と4スピーカーサラウンドシステムを組み合わせると、3Dポジショナルサウンド効果により、ホバーエンジンの迫力の有るエンジン音等がリアルに変化する様を体験できます。 Podracerのコントロールは簡単で、基本的な操作の他に機体のスイングやブースト機能が使えるようになっています。 このブースト機能は今一使い勝手が解らず、どうも設定されたトップスピード以下でしか利いていない感じです。 その代わり、ブーストの使用制限とかは特に無い感じですね。 (追記:このブースト機能についてですが、通常は400km/h台が最高速ながらさらにスティックを前倒ししていくと、スピードメーターにBOOSTマークが点灯します。この状態でブーストキーを押すと爆発的に加速し始め、あっという間に600km/h台に突入します。しかしこの状態を続けるとエンジンが加熱し、終いには爆発してしまいます(^^; アドバイス有り難うございました>KSKさん) スイング機能もDEMOコースでは今一使い道が解らなかったのですが、恐らく機体が込み合っているときや障害物が多いコース、幅の狭いコースなどで、障害物と機体とのクリアランスを取るために使う機能なのでしょう。 オプション設定類に関しては簡易的ながら必要十分なものが備わっており、流石Lucas Arts制作のゲームはそつが無いと言った感じです。 このゲーム、Nintendo64でも今後発売されるようですが、PCで海外版を一足先に味わってみては如何でしょうか。 |
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このゲームはElectronic Artsによる、3Dカーレースゲーム。Glide/Direct3D/FFB対応。 DEMOではポルシェ911ターボで、ヨーロッパの山間部コース、時間帯は昼と夜両方のシチュエーションを楽しむ事ができる。 視点は全画面、ドライバーズ視点、後方追尾x3、ヘリカムの計6視点と豊富(リプレイ時には8視点)。 ドライバーズ視点の時にはダッシュボードの他にバックミラーも配置されているが、これはダミーの様だ。その代わり、オプションでルームミラーを配置する事ができる。 グラフィックスに関しては、車自体のモデリングはまずまずだが、車内が透けて見えドライバーが実際にハンドルをプレーヤーと連動し操作している様子を見る事ができる。 夜間にはさらに、バックライトでパネル類が光っている様子まで再現されている様子も見る事ができる。 夜間走行時のリアルさは、今までのレースゲームの中では随一のものだと言えるだろう。 ライトで路面を照らすときにも、今までのゲームの様に単純に前方が明るくなるのではなく、光軸を中心に自然な感じで光が広がっている感じが現れている。 霧がライトの光の中を流れて行く様子や、闇夜に浮かび上がるイエローのセンターラインなど、ドキッとするほどの美しさを感じることが有る程だ。 さらにライトが壊れたときには無灯火走行を余儀なくされるのだが、この時の月夜に照らされた風景もまた絶品で、薄青色に浮かび上がる路面や、遠くで打ち上がっている花火の光、闇夜に浮かび上がる桜並木、ぼんやりと遠くに光る街路灯など、非常に幻想的な雰囲気を楽しむことができる。 夜間走行をしていて、これほど美しいと思ったレースゲームはこれが初めてだ。 背景は良くありがちな一枚絵タイプで特に良くも悪くもないが、それ以外のコース脇オブジェクトはとても精巧に造られている。 走行中に聞こえる教会の鐘の音、風切り音、虫の音、鳥のさえずりなど、環境音も相変わらずリアルで良い。 車体にダメージを受けた時に、リアルに外観が変化するのも面白い。 夜間で有ればライトが潰れてしまったり、タイアがひしゃげればボディーと路面が接触し、スパークまで散らす懲りようだ。 走行後のリプレイ機能も健在だ。再生視点もオートからマニュアル選択まで可能だ。 ただしリプレイデータの保存はできない。 走行感に関しては、NFS3の初期バージョンDEMOから比べればかなり進歩しており、アクセルワークとハンドリングで殆どのコーナーをクリアする事ができる。 ハンドルを切り続けると適度に滑らす事も可能だし、以前から比べるとまずまずの走行感だと言える。 スピード感も以前から比べるとアップし、何となく加速に重さは感じられるものの、スピードが乗ればそこそこの爽快感は得られる。 ただしこれはDEMOで使用できる車種と、コースの組み合わせに限定された走行感かもしれないが。 コントロール、グラフィックスなどの各種オプション設定は充実している(なぜかサウンドの設定は無い)。 しかし相変わらずこれらの設定を記憶できないと言うのは困った事だ。 せいぜいiniファイルを書き換えるだけで良いはずなのに、なぜこの様な所で手抜きをするのだろうか。 しかし細かい欠点は有るものの、その美しいグラフィックス故に評価を高くしてしまうゲームだと言える。 |
このゲームはMicrosoftによる、3D ドライビングゲーム。Direct3D対応。 一見“あの”Streets of SimCityに見間違えてしまいそうなこのゲーム、そのためにプレイするのを躊躇われていたのだが、実際にプレイしてみるとまさに目から鱗状態に陥ってしまった。 まずMidtown Madnessがどの様なソフトなのかを紹介しよう。 このソフトはアメリカでも有数の大都会シカゴを、そのままPCゲームのステージとして移植してしまった凄いソフトなのだ。 恐らくシカゴに住んでいる人なら、普段自分が街を走っている感覚でこのゲームでもドライブできるはずだ。 有名な通りから裏通り、さらには大方の建物、施設、ハイウエイまで再現されているので、ほとんどSimシカゴとでも言うべきソフトに仕上がっている。 もちろんシカゴに足を運んだことの無い人でも(当然殆どの人がそうだろ)、リアルな町並みをドライブする事ができるので、バーチャル観光的雰囲気を味わうことが出来るし、道路交通網、トラフィックが実際そのままに再現されているので、自動車学校に有るようなバーチャル教習マシンとしても使うことが出来る。 危険な運転をした時の相手ドライバーが浴びせる罵声や、歩道に突っ込んだ時の歩行者の悲鳴がやけにリアルで恐ろしい(笑)。 とにかく今まで見たことの無いほどのリアルな交通量、建物群の配置、ハイウエイへのスロープ等、実際のシカゴを再現しているのだから当然と言えば当然なのだが、カルチャーショックを受けるのに十分だった。 スピードの出しすぎでコーナーを曲がりきれず、対向車線に飛び出し事故を起こした時でも、ああ事故をするとこんな感じだよな・・・と思わず耽ってしまう程である(爆)。 まったくStreets of SimCityに見間違えてしまうなんて、とんでもない失礼をしてしまったものである(笑)。 このゲームは一応レースモードも有るのだが、やはりお勧めは市内観光、もといクルーズモードだろう。 車にはナビゲーションも搭載しているので、道に迷うことも無い。 MAPを見ながらメイグス空港までドライブし、滑走路に迷い出てジャンボに轢かれそうになるのも面白い。 また道路以外でも走れるのがこのゲームの面白い点で、ショウウインドウのガラスを突き破ってデパートの内部を突っ走ったり、地下駐車場を迷走したりと、したい放題できる。 ゲームではドライブする時間帯や天候も選べるので、雨がシトシト降る早朝のシカゴや、夕暮れの夜景が綺麗なシカゴなど、さまざまなシチュエーションを楽しむことが出来る。 夜のビル街の美しさも、なかなかのものだ。 ちなみにNFS1&3同様むちゃくちゃな走りをしているとパトカーに追いかけられる事があるが、こちらの進路を塞ごうと体当たりしてくるだけで、NFSの様に逮捕まではされないようだ。 しかしかなり無茶な挙動をするので、捕まらないに越したことは無いだろう。 どう見ても、まっとうなポリスでは無いようだ(笑)。 執拗に追いかけてくるパトカーは、一般車を盾にしてかわす事も可能だ。 しかし歩道のゴミ箱を蹴散らすと紙屑や空き缶が散乱したり、事故を起こした車はハザードランプを点けて停車しその後ろに渋滞が生じたり、右往左往した上にスライディングで車を避けたりする歩行者など、細かいところまで造り込まれており面白い。 広い街の中を走り尽くすだけでも、結構走り甲斐が有るのではないだろうか。 それ以外にも(こちらがメイン?)レースモードが有り、市街地を多数の車両とレースを行うことができる。 レースの種類にも色々あり、市街地をクローズドサーキット化したものや、一般車両も行き交う中でチェックポイントを次々と通過しながら競うもの等がある。 コースもシカゴ市内だけでなく、レース用に設計された周回コースや、スタント紛いの走りを楽しめるコースなど、選り取りみどりである。 以上のように実に新鮮なプレイを楽しめたこのゲームだが、難を言えば今一スッキリしない操作性と、如何にも一般的な3Dグラフィックスが残念だ。 それでもこれらがあまり重要に思えなくなるほど、ドライビング自体が面白いので問題は余り感じられない。 視点の数はドライバーズ視点も有ったりで不満は無いし、登場車種も10と多い。 Panoz GTR-1やロードスター、ビートルや'68 フォード マスタング、キャデラック、さらにはトラックやバスまで運転できる。カラー変更も可能だ。 では近い将来、実写と見まごうばかりのドライビングゲームが登場する事を、今から楽しみにする事にしよう。 |
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このゲームはEidos Interactiveによる、3D F1レースゲーム。Glide/Direct3D/Software対応。 このゲームの特徴はFIAから公式にライセンスを受け、現時点で最新の1998シーズンデータに基づき、実在する22台のF1カー、同じく実在する世界各国16のコースを採用している事に有る。 また公式と銘打っているだけ有り、コースサイドの広告やオブジェクトも“もどき”では無く全て実在するスポンサー名が使用されている。 コースが国内だけに、馴染み深いメーカー名を走りながら目にすることが出来るのは嬉しいことだ。 さてこのDEMOで選べるコースは先に述べたように日本の鈴鹿サーキットで、これを5周する事ができる。 DEMOながら選べる車種(チーム)に制限が無いのは評価できる。 思う存分思い入れのあるチームのマシンで走る事が出来るだろう。 このDEMOではグラフィックス設定は殆ど出来ず、解像度もGlideの場合800*600で固定だった(Voodoo2-12MB)。 Direct3Dの場合、解像度の変更は出来るが、それでもグラフィックスに関する設定はやはり無いに等しい。 コントロール設定も有る事には有るが、これも無いよりマシと言った感じで、F1RSとは比較も出来ない程だ。 もっとも走行に関するオプション、例えばリアリスティック調整(アーケード/シミュレーション)や各走行サポートオプション(ブレーキ/ステアリングサポート等)は非常に充実しており、今まで見たことが無いくらい豊富に設定する事ができる。 また視点切り替えに関しては、今まで見たレースゲーム中最大規模の視点数を誇り、コクピットビューx4、自由自在に移動可能な外部視点、オンボードカメラx6、トラックサイドTVカメラ、ヘリカメラ、ダイナミックカメラx3、トップビューx2の計17もの視点数を持つ。 しかしこれだけ有ると視点切り替えに手間取るのでは無いかと思ってしまうが、視点キーアサインがWCやGP2に近く、系統毎に独立しているためそれ程困ることは無い。 逆に豊富な視点のお陰で、観戦時の臨場感をまさにTV中継を見ているかのように味わうことが出来るようになっている。 他にも3種類選択できるバックミラーや、今時レースゲームには珍しいコースマップ、レース/TVインフォメーションを画面に表示させる事が出来たり、クラッシュが起きた地点を別カメラで見せてくれるなど、他のレースゲームに無い特徴を沢山もっている。 さて実際に走った感覚だが、流石にF1RS程には難しくなかったものの、意外にもFormula1よりも遙かに難しかった。 とにかく難易度を下げてもパワードリフトをしがちになるので、アナログコントロールデバイスはF1RS同様必須だろう。 特にPADでの操作は最悪に近かった。せめてもうちょっとコントロール設定項目が多ければと思える。 グラフィックスはまずまず・・・と言いたいところだが、はっきり言って個人的には落第ものだ。 1999年最新のF1レースゲームが1年前以上前のFormula 1のグラフィックスに負けてどうするつもりだろう。 いやそれどころかDOS-F1レースシムの金字塔GP2にすら、雰囲気で負けているような・・・ せっかくの豊富な視点でもこの程度のグラフィックスしか拝めないのは残念としか言いようがない。 スモークやスパーク、水煙などのエフェクトが弱すぎる。 しかしエンジン音や雨天時の効果音等のサウンド面。 また走行している時のスピード感は十分合格レベルだ。 少々バランスが悪いのが残念だが、最新のデータでプレイできるだけでもこのソフトには価値が有るのだろう。 |
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