2nd DEMOレビュー Final DEMOレビュー Terminal Realityによる3Dアクションアドベンチャーゲーム 。Direct3D/EAX対応。 このゲームは、いわゆるBIOHAZARD系の3D(トゥルーでは無い)アクションゲームです。 背景が固定で存在し、カメラも固定の3rdPersonViewとなっています。 カメラ固定のため、ゾンビの声が聞こえていても、姿は見えないと言う恐怖感を演出しています。 グラフィックス自体はBIOHAZARD2などが滲むほど美しく、背景と人物のマッチングにも違和感を感じません。 背景は固定なのですが、BIOHAZARDやALONE IN THE DARKシリーズのように一枚絵ではなく、ポリゴンできちんと構成されている様ですね。 また光源処理が逸品で、全ての物体に陰が付き、リアルタイムに動く物体の陰まで美しいのには驚きます。 さらに主人公の持つフラッシュライトも角度によってレンズフレアが生じたり、足跡が何時までも残っていたりと、芸が細かいですね。 3Dオブジェクト類もBIOHAZARD2以上に細かく、主人公のマント等は常に“はためいて”います。 しかしその美しさの為か、グラフィックス、サウンド共に最高に設定すると、800x600でも12fps前後という重さになっています(C450A+TNT2U)。 もっとも推奨スペック自体がPentium2〜3、Athlonで、メモリーは最小で128MB、VGAも各社最高レベルの製品に(G400やRAGE128、TNT2等)32MBのVRAMが要求されています。 実際プレイしたところ、CPUは600MHz以上、メモリーも256MBは必要な感じを受けました。 128MBではカメラ切り替えなどのシーンで、スワップのため一々待たされる感じです。 DEMOではゾンビ化していない村人を唯一の聖域である教会までエスコートするという、救出ミッションがメインとなっており、BIOHAZARD系のような謎解きの要素はあまり見られませんでした。 謎解きは有っても、せいぜい鍵を調達する時や、地下室の扉を開ける時くらいです。 しかし湧いてくるように出現するゾンビには手こずり、しかも動作が重いこともあって難易度は高い感じです。 主人公はレーザーサイト付きハンドガンx二挺とショットガン(序盤でゲット)を所持していますが、それぞれ半自動照準なのは助かります。 二挺銃は同時に二体のゾンビを攻撃可能ですし、ショットガンも有効範囲内で有れば、複数のターゲットにダメージを与えることができます。 また二挺銃のレーザーサイトは、隠れていて見えないゾンビの存在を教えてくれる、レーダーの様な役目もしてくれます。 ですが先ほど書いたとおり、ゲームが重いためキー入力のフィードバックが遅く、照準を合わせるためあたふたしている間に、ゲームオーバーする事もしばしばです。 ゲーム中は村人との会話等、重要な箇所ではシネスコサイズにゲーム画面が切り替わり自動で話が進むなど、美しい映像を生かしたゲーム造りになっています。 また主人公のガンアクションも、ロングコートからさっそうとショットガンを取り出すなど、マフィア映画さながらのかっこよさです。 薄暗がりを切り裂くようなレーザー光も格好いいの一言です。 このゲームでは弾や薬品などのアイテムは救出した人が居た家などからゲットするのですが、基本的に全てのゾンビを撃ちまくっていると、速攻で弾切れしてしまいます。 その為に、弾切れでクリア出来なくなることも有りました。 結局近場のゾンビは、教会の前にいる助っ人の所まで誘導して助っ人に倒して貰い、残りをプレーヤーが倒す方法で何とかクリアできました。 サウンド面ではEAXに対応しており、ゾンビの声から大体の居場所が解る3Dポジショナルや、カーペットやフローリングなどでリアルに足音が異なったり、狭い部屋では反響音がするなどの環境音を味わうことが出来ます。 総評としては、ぞろぞろ出現するゾンビと戦いながら、どこかに隠れている村人を救い出すスリルとリアルなゾンビの恐怖は高い評価を与えられるが、このゲームを手軽に動かすにはPentium-IIIの700MHzとGaForce256-128MBが必須?という重さを考えると★x4というとこでしょうか。 しかしDEMOサイズが109MBという大容量なのは、幾らフルボイス&綺麗なテクスチャーと言えども大きすぎると思いますね。 DEMOの長さや、ムービーがゲームエンジンを使用したもので有ることを考えると、もっと容量を小さく出来なかったものかと思います。 今回はDL中に何度もファイル破損を起こしたため、結局DL終了までに一週間近くも掛かってしまったため、特にそう感じました。 |
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−2nd DEMOレビュー− むちゃくちゃ重いながらも好評だったファーストDEMOがリリースされて一ヶ月ほどで、内容も一新された2ndデモがリリースされました。 前回は109MBという大容量なDEMOでしたが、今回は比較的コンパクトな81MBというサイズで、展開すると147MBのHDD容量を占有するという、やはり大きなDEMOです(笑)。 ファーストDEMOはゾンビ化してしまった村に僅かながらに生き残っている村人を救出するという、どちらかと言えばミッションクリア型のアクションゲーム的要素の高いステージでしたが、今回は古めかしい映画館を舞台とした、どちらかと言えばストーリー重視(謎解き重視)のステージとなっています。 この雰囲気は、懐かしのアローンインザダークを彷彿とさせます。 とは言っても謎解きもそれらのアドベンチャー系洋ゲーよりも難易度は低めで(製品版の他のステージは解りませんが)、比較的に簡単にクリアできるでしょう。 また相変わらずフルボイス、フルモーションのゲームエンジンを用いたビデオが入り、雰囲気を盛り上げてくれます。 ステージ構成が前回のミニチュアっぽい屋外メインの構成から、映画館という建物内部になったという事も有るでしょうか、主人公の格好良いガンアクションや、迫力のあるモンスター、美しいオブジェクト類が印象的なDEMOとなっています。 また前回はショットガンと二挺拳銃のみでしたが、今回は古風なマフィアが使用するようなマシンガン(トミーガン)が使えるようになっています。 しかも弾薬は取り放題なので、前回のDEMOと違いバリバリ撃ちまくり状態になります。 前回のモンスター(ゾンビ)は異様におどろおどろしく、何時までも執拗に追いかけてくるその動きや少ない弾薬、そして恐怖心を煽る効果音と相まって本当に怖かったものですが、前回と雰囲気が少々異なり、今回は一旦当たれば相手に動く隙さえ与えない高速連射のトミーガンのお陰で、モンスター出現と同時に葬りさる事ができ、それ程怖さを感じさせません。 もっとも前回の比較的平面なステージと異なり、今回は狭い上に入り組んでいる映画館が舞台ですので、狭い通路や視界の届かない階上から銃で狙われることが殆どのため、別な意味で(体力が急激に削がれる)怖いかもしれませんね。 それにたまに目の前を過ぎる怪しい陰などの演出は流石ですし、相変わらず格好良くたなびく主人公のコート、それに通過するとリアルに揺れ動く垂れ幕など、目を見張るシーンが多いです。 さてその美しさの為か、グラフィックス、サウンド共に最高に設定すると、800x600でも12fps前後(C450A+TNT2U)という重さになっていた前回のDEMOでしたが、その後DirectX7の登場と、DirectX7対応TNT2Uドライバーのお陰で20〜30fpsにまで動きを改善する事ができました。 今回も当然同じグラフィックスエンジンを使用しているのでしょう。 最初から20〜30fpsの比較的快適な、ゲームプレイに支障のない動きで楽しむことができました。 もっともシーン切り替えを頻繁に行うと、いきなり激しいスワップを起こし、瞬間的なコマ送り状態に見回れることは有ります。 これはもうCPUがどうこういうものでは無く、単純に128MBではメモリーが足りないのでしょう。 ロード時間も、最近のゲームの中ではかなり長い方ですし。 という事で、相変わらずこのゲームの推奨スペックはPentium2〜3、Athlon、メモリーは最小128MB、VGAも各社最高レベルの製品に(G400やRAGE128、TNT2等)32MBのVRAMを要求するという、ハイエンドなスタンスは変わっていないようですね。 しかしPCというものは毎年2倍近いペースでパワーアップしていますし、日本語版も発売される事を考えると、今は多少重いと感じても、このDEMOを気に入った人は製品版も買って間違いは無いのではないでしょうか。 |
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−Final DEMOレビュー− 2ndデモがリリースされてからほんのしばらくで、製品版に一番近いFinalDEMOがリリースされました。 これで一つのNocturne というゲームだけで、大まかに3つもの巨大なDEMOが立て続けにリリースされた事になります。 Terminal Realityの気合いが感じられますね。 さて今回のDEMOはストーリーなど内容的には2ndDEMOと同じものとなっています。 しかし前回は81MBという容量でしたが、今回は容量が膨れ上がって115MBというサイズで、展開すると183MBのHDD容量を占有してしまいます。 なぜ同じステージで容量が増えたか、それは新しいDEMO(Final)がマルチランゲージ仕様に変更されたからです。 インストール時に使用する言語を選択でき、なんとそこには日本語の項目があるのです(他にはフランス語、ドイツ語、スペイン語など)。 そして日本語を選択すると、メニューはおろかReadmeから字幕まで完全に日本語化されてしまいます。 まさか海外からダウンロードしたDEMOゲームを、日本語でプレイできるとは夢にも思いませんでした(T-T 素晴らしい企業努力ですな。 Readmeを見てみると、本当に国内のメーカーが作成したかのような、丁寧な日本語が記されています。 国内向けにローカライズされたソフトの中にも、時々直訳したかのようなReadmeが見受けられることを考えると頭が下がります。 またReadmeにはゲームを進める上でのヒントや、ゲーム背景などが書かれており親切な印象を受けます。 DEMOを立ち上げメニューを見てみると、3D-APIにDirectX5,6の他に新たにDirectX7が選択枝に現れ、DirectX7対応Detnator Driver+TNT2Ultraではグラフィックス設定を重くしても、それ程重いとは感じなくなりました(常用は800x600x32bitなんですけど)。 例えば1stDEMOでは完全なコマ送り状態で使いものにならなかった1280x1024x32bitも、FinalDEMOでは1stの800x600x16bit以上に滑らかに動きます。 というより、それ程800x600x32bitと1280x1024x32bitの動きが変わらないと言うのが驚きです。 これがDirectX7の威力なのでしょうか。 とはいってもやはりC450Aではなんとか30fps前後という感じで、40fps超の滑らかな動きを楽しむためには、AthlonやPentium3の600MHz以上は必要なのでは無いでしょうか? 他、ステージ自体は同じなのでストーリーやグラフィックス的には変わり有りませんが、プレイして直ぐにカメラアングルが大幅に変更されている事に気が付きます。 ですから2ndDEMOをプレイした人にも新鮮な感じを与えると思います。 さらに今回は全ての英語字幕が日本語化されていますから、FMV部分の会話も理解できDEMOをより気軽に楽しむことができます。 この様に、ストーリーの大切なADV系ゲームを楽しむためには、日本語化が大切だという事が解ります(英語の堪能な人は別ですが)。 これからもNOCTURNEに習いマルチランゲージ対応のソフトが出てくれることを願いますが・・・それは高望みなんでしょうね(^^; |
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