ACTION FRAME ON


■ Star Wars Rogue Squadron DEMO ★★★★★

 Lucasartsによる3Dシューティングゲーム。Direct3D、Glide(製品版)対応。

 Shadows of the Empire以来、久方ぶりのStar Warsを題材としたシューティングゲームの登場だ。

 Star Warsを題材としたシューティングゲームにはX-Wing vs TIE-Fighterの様にシミュレーションよりのものと、Rebel Asaultシリーズの様にアクションゲームよりのものが有るが、このStar Wars Rogue Squadronはどうやらアクションゲームよりの様だ。

 DEMOでは一つのステージをX-Wingを使用してプレイする事ができる。
しかし機体セレクト画面ではX-Wingの他にA,Y,V-Wing,Speeder,さらにミレニアムファルコン号(同型機)も見ることができる。

 ゲーム内容だが、残念ながらStar Warsシューティングゲームで定番のスペースドッグファイトでは無く、惑星上での戦闘のみの体験となっている。
このステージ、見た目ではShadows of the EmpireのDEMOと同じ様な印象を受けた。

 DEMOミッションは同盟軍基地を襲う帝国軍マシンを排除するもので、もたもたして時間を掛け過ぎない限りクリアは出来るようになっている。
最後の方ではTIE-Bomber群との戦闘も待っている。

 プレイした感じも、やはりアーケード的なShadows of the Empireと同様の印象を受けた。
しかし自由な動きが殆ど出来なかったShadows of the Empireに比べて、宙返りが出来る等少しはX-Wingを振り回しているという感じがする。

 視点は追尾視点が数種と自機を前から見る視点、コックピット視点が備わっている。
しかし残念なことに全画面視点が備わっていないため、コックピット視点では視界が悪く、追尾視点では自機が邪魔になってプレイしにくいといった感じだ。

 またグラフィックスを最高設定にしても高速な描画を行えるのは良いものの、飛行している肝心の自機が遅いため今一爽快感を感じられない。
もっともこれはゲーム性を優先させた結果だろうから、これがこのゲームの欠点になることは無いだろうが、少し気になってしまった。

 しかし前述したグラフィックスだが最近の主流になっているように、以前はムービーで構成されていた導入部分等も全てゲーム中と同じ3Dで構成出来るほど、ムービーと3Dグラフィックスが近づいてきている。
これはゲーム中の画質とムービー画質が余りもかけ離れていた昔には想像も出来なかった事だろう。
もっとも私個人としては、Rebel Asaultシリーズの様にムービー主体のゲームの方が好みなのだが。

 そうそう、Star WarsファンでRebel Asault 2をプレイしていない人は、是非とも購入して素晴らしいムービーを堪能して欲しいものである。
今一レンダリングされた人物にはなじめないという人にも、実際の俳優達が出演しているRebel Asault 2はお勧めである。
今となっては古い作品だがゲーム部分すら今でも十分面白いし、何よりPentium100MHz程度で美しい動画が十分滑らかに動くというのが素晴らしい。ちなみにCD二枚組で日本語字幕版も出ている。

 少し逸れてしまったが、地表を同盟軍の有志達が走っていたり、地面に接触するときに舞い上がる砂塵等、Star Wars Rogue Squadronはグラフィックス面でも十分なクオリティーを持っている。
コックピットが半透明で、中のパイロットまで見ることが出来るのはこの作品が初ではないだろうか。
しかし最新のDirectX6テクノロジーを持ってすれば、さらに素晴らしいグラフィックスを実現させる事が出来るのでは、と思わせる隙も有るものだった。
つまり一年以上前にリリースされたShadows of the Empireから、対して進歩を感じられなかったのだ。

 もっもDEMOのたった一ステージ、しかも惑星上の戦闘ではDirectX6採用の成果を見ることが出来ないのかもしれない。
機会が有れば、是非ともスペースファイトを楽しんでみたいものだ。




























 


■ Descent 3 DEMO ★★★★☆

 Outrage Entertainmentによる3Dアクションシューティングゲーム。Direct3D、OpenGL、Glide対応。

 AT互換機のメインプロセッサーが486だった時代に一大名声を築いた3DシューティングゲームDescentの最新作が遂に登場した。

 もともとこのゲームは惑星坑内での戦闘がメインだったのだが、最近リリースされたDescent: FreeSpaceはWCライクなスペースシューティングだったため、元祖の閉所恐怖症を引き起こすような坑内を探索するのが病みつきになっていたり、 上下逆になった視界に完全に慣れきったDescentフリークは残念に思ったことだろう。

 しかし今回は違う。

 Quakeが何時までもQuakeな様に、このDescentも元祖と全く変わらない世界を最新技術でより美しく過激に味わせてくれるのだ。
当然元祖をやり込んだプレーヤーは、何の苦もなく自機を自由自在に操ることが出来るだろう。

 しかし初のAT互換機がPentiumMMX以上だったというような、元祖Descentは名前しか聞いたことが無いというプレーヤーには、このゲームはちょっと辛いかもしれない。

 もっともそれを考慮してか有り難いことに、元祖で大層苦しめられた今自分が天地どちらを向いているのか解らない状態から自動的に水平状態に復帰する機能が付与されている。
これが一番頭痛(本当の頭痛)の種だっただけに、元祖を結構プレイした私にも有り難い機能だ。

 最近のゲームの中ではForsakenが一番Descentに近いとは思ったものだが、やはり改めてプレイすると坑道をしばらく進むだけでForsakenとは全く違う空気を感じることが出来たのは驚きだ。

 さて最初のリリースから結構経っているだけに、3Dグラフィックス面での進化は凄まじいものがある。

 通路などに張られたテクスチャーも非常に繊細で立体感があり、照明等のエフェクトもリアル。
また隔壁が開くときにも新しいギミックが取り入れられており、さらにSFライクになって格好良い感じだ。
他にも随所でセンスの向上を感じ取ることが出来る(笑)。

 しかし一番驚くのはオブジェクトが爆発した時のエフェクトではないだろうか。
実に爆炎が鮮やかで、まるで映画の一シーンの様にリアルである。

 グラフィックス以外でも、このDEMOでは途中で屋外に出る事ができ、雷雲が上空を渦巻く様を見ることが出来たり閉所恐怖症気味の人でもホッと一息つく事が出来る空間になっている。
しかし直ぐに誘導ミサイルが自機目がけて飛んでくるので、あまりゆっくりは出来ないのだが(笑)。

 敵機も大幅リニューアルされたようで、元祖と同タイプの敵機は見あたらなかった。
プレイしていて目新しかった敵機はポリス(ガードロボ?しかもカメ?)タイプのもので、なんとミサイル等での攻撃では無くひたすら殴りかかって来るというユニークでユーモラスな動作が印象的だった(たまに回し蹴りも・・・)。

 このDEMOではグラフィックスの進歩等色々見るべき点は多いのだが、残念なことに肝心のセーブ機能が無いのが惜しまれる。
さらに重大な事に、このDEMOでは肝心の3Dマップが付属していないのだ。

 これが無いためにDEMOのプレイが非常に苦痛なものになってしまった。
予想外に酔いはしなかったものの、これは残念だった。

 しかし他のオプション設定等は省かれてはいないので、その辺りは流石大手のDEMOと言った感じだ。




















 


■ Cybermercs DEMO ★★★★★

 JC Researchによる2DアクションRPGゲーム。

 このCybermercsはDiabloと同様のゲームシステムを採用した2DアクションRPGである。

 ゲーム内容は映画エイリアンシリーズの雰囲気を漂わせており、エイリアン達に捕らわれている人間を規定数以上救出するというものになっている。
また映画エイリアンさながらに作業用モビルスーツを装着する事もでき、この状態では機体が破壊されるまで行動する事も可能。
当然装着している間は自分はダメージを受けないようになっている。

 最初主人公(男か女を選べる)は貧弱なハンドガンしか所持していないが、最初のメニューで武器を購入したり、ステージに散らばっているアイテムを取得する事でパワーアップする事が可能になっている。

 アイテム管理等の概念もDiabloライクで、まず所有できるアイテムは規定のマスに収まるようにしなければならないとか、自分の能力以上の武装は装着できないとか、何種類かの常備アイテムを即時切り替えて使用出来るとか、まずDiabloに慣れた人ならとまどうことなく慣れることが出来るシステムである。

 またCybermercsの場合、マスのサイズに収まるかどうかだけでなく重量の概念も有り、それぞれのキャラクターが持てる重量をオーバーすると、たとえマスが埋まらなくてもそれ以上のアイテムは持てなくなってしまう。

 ウェポン/アーマー等のアイテムは非常に数が多く、ハンドガン、マシンガン、レーザーガン、ショットガン、ロケットランチャーのそれぞれのジャンルにさらに複数の種類が有り、サブアイテムも含めるとかなりの数に上る。
またステージでも沢山のアイテムを収集する事が出来るので、最初は最小装備だけで臨むのも面白いかもしれない。

 また持ちきれない装備は地面に置くことが出来るのもDiabloライクだ。

 グラフィックスに関しては美しくレンダリングされたオブジェクトが美しく、まずまずと言える。
しかしマシンガン等を撃ったときのグラフィックスが今一で、どこに弾が飛んでいるのか解らないことが多い。
またDiabloと比べて、描画が少し引っかかるような気がする。

 またマップが右下に表示されるのだが、Diabloの様にオーバーレイされる訳ではないので、狭い範囲しか表示する事が出来ない。
そのためにマップ内を意味なくうろついてしまう結果となった。
Diabloライクと言っても、このあたりはDiabloに追いついていない感じだ。

 中身的にはSF版Diabloといった感じで操作体系も同じなので、Diabloにはまった人はプレイしてみる価値が有るのではないだろうか。
DEMOながらセーブ/ロードも出来るので、時間が無いが遊んでみたいという人にもお勧めできる。