Sierra SportsによるGlide対応、カーレースゲーム。 遂に本命のPapyrusから、NASCAR Racing 1999 Edition / NASCAR Craftsman Truck RacingのDEMOがリリースされた(販売はSierra)。 対応APIはGlideのみで、それ以外はソフトウエアになるというのは今時珍しいパターンだ。 さてこのDEMOでは国内で一般に知られているNASCARとは異なる、Craftsman Truck Seriesを体験する事ができる。 もちろん製品版には通常のNASCAR Racingも含まれているハズだ(笑)。 このNASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIESではハイラックスサーフの様なトラック系の車両でレースをするのだが、あまり日本人受けしないようなダサイ、しかもスピード感の乏しいレースをゲームにしてしまうなんて、流石マニアックなPapyrusだけ有るといった感じだ。 しかし老舗のPapyrusだけ有ってカーセッティングも非常に細かくでき(DEMOでもできる)、またDEMOながらゲーム自体のオプションも手抜きは無く充実しており、さらにNASCAR Revolutionではかなり使いものにならなかったリプレイもDEMOなのに保存再生が行えたり、巻き戻しや12視点での再生、車両の切り替え等、そつの無い作りになっている。 しかしゲーム自体では、視点はドライバー、追尾x2だけの計3視点という寂しさで、全画面視点が備わっていたNASCAR Revolutionに比べると寂しい感じがする(もっとも、どちらとも3視点だが)。 またテクスチャーのセンスやスモーク等のエフェクトが如何にもDOSソフト時代そのまんまと言った感じで、確かに昔からのNASCAR Racingが好きな人には良いかもしれないが、最近のGlide使用のレースゲーム(例えばMotorhead)と比べると余りもチープとしか言いようが無い作りになっているのは残念だ。 エンジン音等のサウンドも、サンプリングレートが低くチープな感じがした。 もっともNASCAR Revolutionの奥歯にものが挟まった様な感触のハンドリングに比べ、流石にNASCAR Racingと言えるような接地感の有るしっかりとしたハンドリング。 さらにマニアックなカーセッティングに、アーケードモード、しかもEasyにしてもデフォルトのセッティングのままだとガンガン他車に追い抜かれてしまうようなシビアな走り。 これらがNASCAR Racingの特徴と言えるので、このゲームの存在価値がNASCAR Revolution等に奪われることはまず無いだろう。 しかしどうせなら、NASCAR Racing 1999 EditionのDEMOをプレイしてみたかったと思うのは私だけでは無いはずだ(笑)。 またコースもショートタイプのオーバールサーキットで面白みが無かったのが残念だった。 |
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EA Sports によるDirect3D対応、カーレースゲーム。 Nascarを題材としたレースゲームとしてはNascar Racingが有名だが、なかなか本家Papyrusが次作をリリースしない間になんとEA Sports がNascarものをリリースしてしまった(笑)。 確かにカーレースもスポーツと言えばスポーツなのだが・・・ さてこのDEMOだが、アメリカの国歌が流れた後、例の「ジェントルメン、スタートユアエンジン!」という掛け声が雰囲気を盛り上げる。 その後出走するレースカーの紹介が続くのだが、どうやらこのゲーム実際のドライバー名とスポンサー名を使用しているようだ。さすが金持ちのEAのゲームだけの事はある。 もどきのドライバー名やスポンサー名よりずっと雰囲気の盛り上がりは高い。 早速ローリングスタートで走り出すと、Nascar Racingではセッティングを詰めなければ他車を追い越すことすらままならないのに、簡単に他の車を追い越すことができる事に驚いた。 このゲームはアーケードゲームなのだろうか?それとも製品版ではシミュレーションモードとアーケードモードが選べるのだろうか? もしそうだとすると敷居が高すぎて元祖NascarRacingを手放した私のようなヌルゲーマー(笑)には朗報なのだが(^^; グラフィックスに関してだが、走っていると時間帯が夕暮れから夜間へと急速に変化する事に気が付いた。この辺りもアーケードライクな演出だ。 また路面には車体の陰が付いているのだが、照明の数や位置によって変化し多重に陰が付く懲りよう。 さらに最近は付くのが当たり前になっているが、車体に環境マッピングが施されておりしっかりテカッている。 ピットインするとメカニック達がタイヤ交換や給油をリアルにしてくれる様も見ることができる。 しかしコーナー出口付近で見えるポリゴン欠けが少し気になった。また、路面テクスチャーがあっさりとし過ぎる感じだ。 他、車体をぶつけるとだんだんボコボコになっていくし、車体同士がぶつかり合う感覚がかなりリアル。 Nascarでは高速に周回し続けるさなかに車両のド突き合いを行うが、この時に起こる派手なクラッシュも見事に再現している。 車体同士の辺り判定が甘いゲームが多い中でこれは好感が持てる。この感じはNascarRacingにも劣らない感じだ。 余談だが、この感覚をSEGAのDAYTONA PCに希望していたのだが、結局希望は叶わなかったようだ・・・ また親切にも各種計器の表示非表示ができる。 さらにコースマップが上部に表示されているのは、やはりRevolutionがアーケードスタイルで有ることの証拠か? 視点に関しては全画面、ドライバー、追尾の三種が有る。 これで特に不足は感じないが、TV視点が有ればなお結構だと思う。 しかしNascarRacingと比べて良い点としてスピード感が十分に有る事があげられる。 コース幅も広く路面テクスチャーもあっさりしているのに、このスピード感が出せるのは流石だ。 欠点はグラフィックスやコントロールに関するオプションが無い事だろう。 若干は走行中に設定できるが、これは大雑把すぎる。 当然これはDEMOの制限なのだろうが。 リプレイは付いているものの、これは使いものにならない。 それともDEMOの制限で普通に再生させる事が出来ないのだろうか。 とにかくリプレイに関してはNascarRacingを見習って欲しいところだ。 またハンドルで走行してみたがハンドルの反応が鈍く、切っても曲がらないしブレーキを踏んでも止まらない状態だった。 さらにコントロールに関しては強制的にATになっておりシフトが効かず、壁と向き合ったときにバック出来ないという状態になる事もあった。 ATでもシフトを生かせるようにして欲しいものだ。 製品版では設定で回避できるのだろうか・・・ しかし硬派なNascarRacingと異なり気軽にNascarを楽しめるという点で、このNASCAR Revolutionはなかなか注目するに値するレースゲームとなるのでは無いだろうか。 |
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AccoladeによるDirectX6対応、カーレースゲーム。 下のTest Drive Off Road 2のDEMOがリリースされてからまだ間もないのに、同じ会社からTest Driveシリーズ最新作のDEMOがリリースされた。 このDEMOでは1998 DODGE VIPERと1970 CHEVROLET CHEVELLE SS454 LS6の二台で、一つのコースを走行可能。 DEMOのコースは市街地風だが途中所々で分岐しており、ノロノロ走っている一般車が邪魔をしてくれる。 また先々でライバルカーが一般車とクラッシュしている様子を見ることが出来るが、見とれて巻き込まれないように注意する必要も有る(笑)。 NFS3の様にパトカーも走っており、追い抜くとサイレンを鳴らしながら追いかけてくる。 しかしNFS3の様にポリスに怒られることはなく、ただ単に停車させられるだけ。ちょっと演出が寂しい感じだ(一般車とポリスはオプションで設定可)。 DEMOのコースは単調ではなく、変化に富んだコーナーが多く飽きさせない。 また最後の辺りに三連大ジャンプ(落下?)ポイントがあり、これが有るお陰で非常に楽しい。 悪名高い操作性もTest Driveシリーズとしてはかなりマシな方で、それこそNFS3と比較しても良い感じだ。 ドリフトもし易いし、車体が浮いて走っている感じもそれ程受けない。 しかしデジタルではそこそこ良いものの、アナログのハンドル等でプレイすると今一ハンドリングの反応が悪くストレスが貯まった。 センシティビティの設定が出来ないのが要因かもしれない。 グラフィックス面ではフォトリアリスティックなテクスチャーが非常に特徴的だ。 建物が建ち並ぶ市街地を走っていると、本当にヨーロッパの街の中を走っているかの様な景色を味わうことが出来る。 反面自車のグラフィックスはDirectX6対応ビデオカードでないと、おもちゃっぽい外見で結構情けなくなる。 もっともDX6対応だと環境マッピングが施されて少しはまともになるが。 また他社のレースゲームに比べると、車体モデリングがかなり適当な印象を受けた。 視点数は充実していて、計7つの視点が備わっている。 しかし前作に備わっていたドライバーズ視点が無いのは残念だ。 DEMOの中ではオプションも充実している方だが、グラフィックス設定がなおざりなのは頂けない。 コントロール設定もキーアサイン程度しか出来ない。 もっともそれすら出来ないDEMOも結構あるので、オプションが付いているだけマシな方だとも言える。 動作速度はまずまずで、かなり綺麗なグラフィックスが影響してか約20〜30fpsと言うところだろうか。 しかし640*480でも非常に解像度が高い印象を受ける。 また通常のD3Dモードの他に、Voodoo2に特化した実行モードが用意されている。 これはVoodoo2を装着していれば自動で識別してくれているようだ。 総合評価としては、DEMOで走れるコースが長く周回&時間制限も無し。 保存は出来ないもののリプレイも備わっており、なかなか良いDEMOと言えるのでは無いだろうか。 |
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AccoladeによるDirectX6、Glide対応、オフロードカーレースゲーム。 レースゲームには実車を模したタイプと、空想上のレースを題材にしたものの二つに大きく分けられると思う。 そしてこのTest Drive Off Road 2は、前者のタイプに当てはまる(笑)。 このゲーム、名前から解るようにTest Drive 4等と同じ流れを汲むゲームで、多数の実在のオフロード車を操ることができる。 相変わらずオプションは陳腐で、あまり役に立つようなものは備わっていない。 しかし一応アナログとデジタルを選択できるのは評価するが、キーボードレイアウトやハンドル等の細かな設定は全く出来ない。 グラフィックス設定は、ゲーム中に少々は行うことができる。 視点数は多く、一見良さそうに聞こえるが、実際にはむやみに多いだけで使える(意味のある)視点は少ない。 また全画面視点は有るものの、ドライバーズ視点は無い。 DEMOで使用できる車種は軍用でも有名なHUMMERで、コースはSantaCurzを走ることができる。 製品版にはDodge Ram,Ford F-150&Explorer,Jeep Grand Cherokee&Wrangler他、多数の車種、Wales,Switzerland,Morocco,Hawaii,Mojave他多数のコースが含まれている。 グラフィックスだが、相変わらずNeedForSpeedシリーズに似通っており、Glideの名を汚すかのような陳腐なものである(笑)。 しかし! そんなことはどうでも良い・・・ なんなのだ、この描画スピードは!! どう見ても目測で20fpsを切っており、タダでさえオフロード走行で視界がガクガク上下するのに、この低フレームレートのお陰で目がチカチカしてしまう程だ。 そう聞くと素晴らしくオブジェクトが多く細かくて高解像度でプレイしていて、しかも私のマシンスペックがむちゃくちゃ低いんだろう? と、思われるだろうがそうでは無い!(笑)。 オブジェクトは少なく大雑把でしかも640*480の低解像度、しかもP2-309+PURE3DIILX(Voodoo2)を使用しているにも関わらずである。 もうこれはゴミ貯めに放り込むしか有るまい(笑)。 ちなみに走行感覚だが、Test Drive 4同等にフニャフニャした感覚だった。 特筆することは何もない。 もっともコースだけは単調ではなく、これで走行感覚がしっかりしていて高フレームレートが出るなら結構面白そう!? と思えるものだった。 Accoladeには、高い金を払ってでも優秀なゲームデザイナーを雇って欲しいものである。 |
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Melbourne HouseによるDirectX6、Direct3D、Glide対応、近未来カーレースゲーム。 レースゲームには実車を模したタイプと、空想上のレースを題材にしたものの二つに大きく分けられると思う。 そしてこのDethkarzは、後者のタイプに当てはまる。 舞台となるのは近未来の地球で、全世界的規模で開かれる命を懸けたレースに一プレーヤとして参加する事になる。 そう、近未来レースにも色々あるがDethkarzの場合”命を懸けた”と言うだけ有って、純粋にレースだけ楽しむMotorHEADと違い、WipeoutXLの様に武装されたレーシングカーでコースに散らばるアイテムをゲットしながらライバルを攻撃する事が可能になっているのだ。 DEMOで操作できる車は一種類で、外見はなかなかクラッシックなF1タイプだ。 近未来が題材というのにちょっと格好悪い感じがする。他の車はもっとましな外観なのでDEMOでもっと格好良い車体を選べるなら、このゲームに対する印象もかなり良くなると思うが? コースはMETRO CITYで、このコースをアーケードでは2周する事ができる。 コースレイアウトはWipeoutをかなり拡張した感じというか・・・なかなかスケール感があり、大落下(笑)ポイントも有り変化に富んでいて面白い。 景色はPodの様に荒廃した感じではなく、それどころかMotorHEADすら凌駕するほどの、今まで見たことも無いようなきらびやかな世界観を表現している。 最新テクノロジーを駆使して、派手でいながら透明感のある美しい景色には見とれるばかりだ。 ステージを彩るオブジェクトも凝っており、コースの頭上を覆うほどの巨大広告や、降下ポイントに浮遊している巨大飛行船などは、まるでそれに向かってダイブしているのでは?と、錯覚してしまうほどだ。 しかしこのゲーム、意外な落とし穴が待ち受けている。 なんと景色に見とれていると、簡単に高架状になっているコースから転げ落ちてしまうのだ! つまりコースアウトを防ぐためのガードレールの類が存在しない、という非常に珍しい特徴を備えているゲームである。 さて実際の走行感だが、この点では流石に今一の感じだ。 もっとも近未来のハイスピードカーレース(しかも攻撃タイプ)に、確かな走行感を求めるというのも間違っているかもしれないが(笑)。 実はこの走行感が乏しいという段階で本来★3つなのだが、DEMOながら必要十分なコンフィグレーションを備えているという点と、これだけ美しいグラフィックスでありながら200MMXにて30fps(30fps固定モードで最高設定)を保てるという点の2点で、★4つの評価となった。 |
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