ＲＡＣＩＮＧ FRAME ON
★★★★☆重要：このページはTOCA TOURING CAR Championship DEMOレビューと併せてお読み下さい。
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DEMOで何百回と走りまくったTTCCの製品版をやっとゲット出来ました。＞THANX､真坂氏！ 製品版では8種類の車を制限無く選択する事が出来ます。 しかしありがちなのですが、全9コースの内最初に走れるのは2コースだけです。 後の7コースは、チャンピオンシップを上位でクリアしていかないと走ることが出来ません。 |  |
先ずは予選で3周コースを回り、ベストラップでスターティンググリッドを決定します。
レースの長さはSHORTとFULLを選べ、それぞれ3周と18周レースを闘うことになります。
チャンピオンシップはポイント制で、1位15ポイント、2位12ポイント、3位10ポイント、4位8ポイント・・・となっており、 次のレースに進むためには20ポイント必要ですので、もし1ラウンドで4位だった場合は2ラウンドでは2位以内に入らないと次のレースに進めないことになります。
レース中驚いたのは、他車に過度にアタックすると警告が出る点です。
警告を無視してアタックし続けるとポイントを引かれ、さらに無視すると失格になりレースを終了させられてしまいます。
これではデストラクションダービー並みの事は出来なくなりますね(^^;
もっともフリー走行では関係なくアタック出来るので、ストレスを発散させたい方はフリー走行をご利用下さい（笑）
SHORTレースは3周なので気軽にチャレンジできるのですが、レースが短いだけにミスした場合挽回するチャンスが殆ど有りません。
FULLレースは18周も走らなければなりませんが、それだけミスを挽回するチャンスも多くなります。
ところでDEMOでも気付いていたのですが、TTCCはAIカーが全て個性を持って走っているようです。
荒々しいアグレッシブな運転をするドライバーも居れば、コース手前で十分に減速する慎重なドライバーも居ます。
さらにAIカーは普通完璧な運転をするものですが、TTCCの場合AIカーどうしでバトルした末に、勝手に自滅する車も居てなかなか楽しめます(^^;
下のスクリーンショットにも有りますが、激しいドライビングをするRenaultのドライバーが、コーナーリングをノロノロ行っていたAIカーに突っ込むシーンが目の前で見られたりします。
こんな事は他のゲームではあり得ないのではないでしょうか（笑）。
またブロックをしている時に後方を見てみると、イライラしているAIカーが盛んに煽ってパッシングしている事も有ります。
もちろんドライバーによっては、パッシングしないで黙って避けていく車も有ります。
雨の日のレースなどではスタート直後に大渋滞が起き、クラッシュにAIカーが巻き込まれリタイアする様も見ることが出来ます。
もちろんAIカーの挙動だけではなく、自車の挙動も非常にリアルです。
サスペンションの動きのリアルさは、ドライバーズ視点の時に非常に良く理解する事が出来ますし、FF/4WDの違いもハッキリ現れています。
タイアのグリップ感覚についても非常にリアルで、スリップした時も納得できる感じがするのは特筆すべき点でしょう。
これら挙動のリアルさについてはDEMOレビューで述べていますので、ご覧下さい。
しかしこの様に素晴らしい所ばかりでは有りません。
まずリアルなツーリングカーレースが題目なのに、車のセッティングに関する項目が一切有りません。
今までのリアル指向レースゲームの中で、車のセッティングが無いソフトは見たことが無いのですが・・・
もっとも煩わしいセッティング無しで走りに専念できるという点では、欠点と言えないかもしれません。
しかし出来るに越したことは無いですね。
他にも代替視点は有るもののバックミラーが無い、コースが複雑なのにマップが表示されない、自分が現在どのレースポジションに居るのかが解らない、 幾らなんでもちょっと滑りすぎる感じがする、ドライバーズ視点でのインテリアが各車共通、ピットインはただのウォークスルーで味気ない、等の細かい欠点が色々有ります。
バックミラーの代替視点である後方視点ですが、これを使用すると完全に前方が見えなくなりますので、ストレートでしか使えないのが難点です。
しかしこれらの欠点は、まず目をつぶれる範疇です。
このソフトの一番我慢できない欠点は、リプレイが無い この一点に絞られるでしょう。
よく見ているとリプレイの機能が無い訳では無く、ただ単にリプレイ項目を付けなかっただけのようです。
恐らく理由は、FULLレースなどでのリプレイデータが膨大なものになる等のものでしょう。
しかしこのソフトほど、自分の運転やAIカーの動きを後からよく見てみたいと思ったものは無いので、この点は非常に残念です・・・
個人的にはTTCCの完成度にかなり感動したので、次作であるラリーレースゲーム“Colin McRae Racing”（スバルチームのエースドライバー、コーリン・マクレー監修）に大期待しています。
是非ともRAC RallyやIRC、Screamer Rallyを越える硬派なゲームになることを望みます。
