ACTION FRAME ON


ゲームタイトル
 
Half-Life PEACES LIKE US

1st Update 000503

対応API Direct3D/OpenGL
テストスペック Celeron450A/128MB-RAM/TNT2Ultra-32MB
Site
 W.C.A.
 Sierra



ゲーム内容

 このゲームは当サイトでレビューしているHalf-Lifeのシングルプレイ用マップです。

 Half-Lifeは1998年末にリリースされたFPSゲームで、未だに多くのマップやアドオンがリリースされ続けている、Quake系、Unreal系に並んで世界中で評価されている優秀なゲームです。

 特にHalf-Lifeは新たなシングルミッションをユーザーが次々にリリースしている事で有名で、お陰で本体さえ有ればタダで新たなゲームシーンを楽しむことができるありがたいソフトです。

 しかし新たにミッション(マップ)を作成するユーザーのレベルもマチマチで、バグ有りのものから全然面白くないモノまで多数そろっています。

 ところがそれらレベルの差が激しいユーザー作成マップの中で、異様に完成度の高いものが有ります。
それが今回紹介する、佐藤孔盟氏作成の“PEACES LIKE US”です。

 まずこのマップですが、ただアクションを楽しむだけのものでは無く、しっかりとしたストーリーが有るのが素晴らしい。

 どんなストーリーなのか、Readmeから抜き出して紹介します。

 ストーリー

このマップでのストーリーは、基本的にHALF-LIFE本編のストーリーとはなんの関係もなければ互換性もありません。まあ、あえて関係あると考えても面白いかもしれませんが。

 人類がテレポートの研究を始めて数年後、それもいよいよ成功かと思われていた時、何らかの手違いが起きて、全く未知の世界へのゲートを開いてしまう。

 研究チームはこの世界をXENと名付け、探索チームを結成し、内部進入を試みた。
するとこの世界には全く異質の不気味なエイリアンが生息していると判明。

 一時は緊張したにらみ合いの状態が続いたが、以外にもエイリアンの知性度は高く、独自のテクノロジーを駆使して繁栄している事が分かり、その後の地道な説得と話し合いの末、ついに人類は彼らと平和的な協定を結ぶ事に成功した。

 研究チームはXENの世界に研究所を建築し、エイリアンと人類が共同でテレポート等の研究を行える場所を作った。
ゴードン・フリーマンはこの研究所で働く科学者チームのひとりであり、エイリアンとの和平交渉を行ったチームの元メンバーでもあった。
今日もいつものようにXENのテクノロジーによるテレポート実験を行おうとしていた。
が、この現状を快く思わない連中の不気味な影が迫リつつあるという事など、知るよしもなかったのだ。
そしてそれは突然起こったのだ。


 本編では敵でしかなかったエイリアンがこの作品中では仲間として登場するのです。

 最初、本編で苦戦させられた巨大モンスターが現れた時には正直あせってしまいましたが、それらがこちらを助けてくれた時には感動すら覚えます。

 それだけでは無く本編には無かった新たなギミック、数多くの感動的な演出が有り、作者の才能には驚くばかりです。

 しかしReadmeの推奨通り最高難易度でプレイすると、ハッキリ言って死にまくって何時までも進むことが出来ないという、非常に難易度の高い設定になっているのには驚く事でしょう。

 私の場合、最低難易度にしてもかなり苦戦させられました。
それはアクションシーンが簡単にはなるものの、ナゾやトリッキーなアクションが簡単になる訳では無いからです。

 流石に作者の元にも難易度が高いというメッセージが届いたのでしょうか。
現在、作者のサイトでは攻略法が公開されています。

 どうしてもクリアできない方は、作者のサイトを見て素晴らしいエンディングを迎えましょう。

 とにかくこのマップ素晴らしい作りです。

 プレーヤーを飽きさせず、作者の遊び心が随所に見て取れるのも好感が持てます。

 Half-Lifeを持ってはいるが、本編をクリアして以来ホコリをかぶったままだという人ほど、このマップをプレイして欲しいですね。

 インストール自体も難しいことは無く、簡単にプレイする事ができると思います。

 この様な素晴らしいマップを作成された佐藤孔盟氏に感謝ですね。


 ちなみに今回はスクリーンショットを公開しません(ネタ晴らしになるので)。
是非御自分でプレイして、新鮮なプレイ感を得て下さい。

 本当に驚きますよ・・・・





    −評価−
グラフィックス
サウンド
コントロール
ゲーム性
ユーザビリティ
総評
 ★★★★★
 ★★★★★
 ★★★★★
 ★★★★★
 ★★★★★

 ★★★★★














ゲームタイトル
 
SWAT 3:Close Quarters Battle

1st Update 991218

対応API DirectX6.1 Direct3D
必要スペック Pentium II 233MHz/32MB-RAM/4MB-VRAM
テストスペック Celeron450A/128MB-RAM/TNT2Ultra-32MB
Site Sierra Studios



製品版レビュー追加


ゲーム内容

 このゲームはRainbow Six等と同じ、3D特殊部隊シミュレーションゲームです。

 ちなみにこのシリーズは2までは“しょぼい”2Dゲームでした。


オプション類

 最初はオプション設定の類が出来ないのかと思いましたが、変な(笑)ボタンを押すとオプション画面に移行できたので安心しました。

 しかしVIDEOに関しては、解像度の他にはLOW/MEDIUM/HIGHと言った大まかなディテールしか設定できないのは残念です(不便はしないと思いますけど)。

 後は難易度やボリューム、キーアサイン程度でしょうか。

 まずまずと言った感じです。


グラフィックス

 一見してRainbow Sixよりクォリティが高いと解る、とても綺麗なグラフィックスです。

 使用されているポリゴン数も明らかに多いですし、テクスチャーも壁などの質感が非常に良く表現出来ており、建物内部のグラフィックスは文句のない出来です(バンプマッピングされている感じすらします)。

 また隊員のグラフィックスも細かく、ヘルメットのバイザー越しに隊員の表情も見て取れ、偶に瞬きまでしています。
当然敵さんたちも良く表現されています。

 しかしどう見ても破壊できるオブジェクトに向け発砲した場合でも、なんら変化が見られないのは興ざめです。
まさか防弾仕様の鏡や、ランタンでも使用していると言うのでしょうか(^^;

 動作速度に関しては800x600x16bitで、おおよそ満足できる動きでした。


サウンド

 銃器毎に当然サウンドは変わっていますが、なんかぱっとしない感じがします。

 またEAX等の3Dサウンドにも対応していない感じで寂しいですね。

 特筆すべき点は特に有りませんでした。


コントロール

 操作はマウスとキーボードで行います。

 使うキーはRainbow Sixより比較的多いですが、実際に活用することは余り無いキーが多いので、操作が煩雑に成ることは有りませんでした。

 左右のカーソルキーが、最初から平行移動に割り当てられているのは好感が持てます。
この手のゲームでは当然にして欲しいキーアサインですからね。

 操作していて、“なんじゃこりゃ!”と思うようなことも無く、ゲームに集中でき良い感じです。


ゲーム性

 DEMOではテロリストに捕まっている外交官を救出するのが任務です。

 しかしゲームする度に、敵の行動パターンが異なるのには驚きました。
何時まで待っても敵が出てこなく、こちらから突入しなければいけないときも有れば、最初から何人も現れAI隊員が勝手に処理してくれることも有りました。

 またRainbow Sixと異なり、敵は必ずしも倒す必要はなく、こちらの呼びかけに応じて武器を捨てて投降した敵には、手錠を掛けて拘束すると言う事も有ります。

 この辺りは流石SWATという感じがしました(^^;

 さらに登場する人物に関して無線でレポートしなければ成らないのは、目新しくもあり面倒くさくもあるシステムだと感じました。
交信する様子は格好いいのですけどね。

 しかし怪我人の搬出を無線で要請したときに、本当に搬出された時は驚きました(笑)。
また怪我人はリアルにうめいて倒れているので、怪我人が続出した時にはうめき声だらけで気持ち悪いですね(^^;


総評

 名作Rainbow Sixとは目の付け所が違うと感じたこのゲームですが、良いところも有る反面、馴染めない所も有りました。

 例えば装備類の扱いは、Rainbow Sixに“はまった”人なら物足りなくなる事必至です。

 DEMOではメインがMP5、MP5SD、M4A1、M1だけ。
サブなど一挺だけです(別に困りませんけど)。

 また移動しながらのブレが再現されてなく、その辺りは簡易化されている感じがしました。

 更に隊員もスキルを考慮しながら選ぶと言うことも無く(人数も固定)、リーダーである自分が倒れたらそこで終わりというのも残念です。

 しかしこれらの不満はRainbow Sixをプレイしていなければ湧かないものが多いですから、べつにこのゲームがダメだという訳では有りません。

 逆に適度に簡易化されており、初心者には取っつきやすいシステムと言うことができるかもしれませんね。

 また、首を傾げ物陰から確認するなどリアルな隊員の動きや、ドアに隠れながらも向こう側を確認できるミラーなど、これが付いていればRainbow Sixはもっと面白かったのにと思うところも結構ありました。

 無線連絡や隊員同士の掛け声などもリアルで雰囲気十分ですし、SWATに興味の有る人はプレイして損は無いと思います。





    −評価−
グラフィックス
サウンド
コントロール
ゲーム性
ユーザビリティ
総評
 ★★★★★
 ★★☆☆☆
 ★★★★☆
 ★★★☆☆
 ★★★★☆

 ★★★★☆





−スクリーンショット−





 ▼製品版(完全日本語版)レビュー



 DEMOが気に入ってSWAT3完全日本語版を購入&クリアしたので簡単にレビューします。

 ゲーム内容やソフトの概要は殆どDEMOで述べているので、詳しくはDEMOレビューを見てください。

 さて、やはり完全日本語版は良いですね。

 マニュアルが日本語なのは当然として、ゲーム中のミッション説明の音声&文、本部との通信、隊員への通信、敵の声、味方の声、人質、一般市民の声、とにかく全てが日本語化されており、とても自然にゲームを楽しむことができます。

 また英語版DEMOをプレイしていて、隊員への命令等一部これは日本語化されたらイヤだなと思った所が有ったのですが、それも実際にプレイしているとそれ程違和感も感じなくなりました。

 DEMOをプレイした人の中には、確かにシステムはなかなか良いがMAPが小さくつまらないという意見を持つ人もいるかもしれません。

 しかしご安心を。

 DEMOでプレイできるミッションのレベルは、製品版に含まれる他のマップの中で最小に近い規模のものなのです。

 製品版にはトレーニングフィールドを含め18のマップが有りますが、屋外屋内含めて非常に複雑かつ多彩で、プレイしていて単調さを感じることはまず無いでしょう。

 逆に言えば、ミッション16の地下下水道の様に異様に複雑なマップが存在するのに、R6の様にMAPを表示させる事が出来ない事にストレスを感じる程です。


 全体的な製品版の感想ですが、R6が作戦前に綿密に計画を立てMAPを全体的に攻略する、つまり反対側に別のチームを待機させ合図と同時に突入、または別のチームを陽動に使用すると言ったことができるのに対し、SWAT3は基本的に一チームのみでの突入、あくまでも自分の手の届く範囲だけで部下を指揮する点がこのゲームの特徴だと思います。

 しかしAIキャラが登場する3Dゲームにありがちですが、AI隊員が自分の思うとおりに動いてくれない事も多く(例えばカバーしろ!と命令してもシレ〜としてる(^^;)、結局隊長である自分が単独突入する事が非常に多いのは”なんだかな〜”という感じです(笑)。

 ゲームに慣れた後半になると、“とろい”隊員はさておいて自分が真っ先に建物内部に進入し犯人を鎮圧した後、一番隊員を速く動かせる“集合”コマンドでAI隊員を集結、自分が後から出てきた犯人に後ろから狙われないように後方で拠点防衛させる、といったケースが多くなりました。

 確かにプレイしていて先駆者であるR6に劣る面も(スナイパー系の装備がない、心拍センサーの類がない、MAPがない)目に付きましたが、それ以上にプレーヤーに親しみやすいゲーム性&システムのSWAT3に好感を持ちました。

 変に凝ったところが無く、誰にでもSWATの緊張感を味あわせる事ができるお勧めのゲームだと思います。

 何より最近の3Dアクションゲームと対比的なこのメッセージがこのゲームを際だたせています。

“スワットは、命を守る組織です。それゆえ、あなたには全ての容疑者、市民、人質を生かして安全に護送するように努力する責任があるのです”





−スクリーンショット−











ゲームタイトル
 
NemesisCrisis+外伝

1st Update 991212

対応API DirectX6.1 Direct3D
推奨スペック PentinumII 300MHz以上/4MB-VRAM
テストスペック Celeron300A/128MB-RAM/TNT2Ultra-32MB
Site Taku-chan



ゲーム内容

 ゲーム内容としてはZOLGEAR等の様な、自機の動きがあらかじめ決められており、移動は強制的に行われ、ガンサイトの移動のみをプレーヤーが行うタイプの、3Dスペースシューティングゲームと言った感じです(説明が長い(^^;)。

 しかし何と言っても最大の特徴は、国内のアマチュアが制作したフリーソフトウェアだと言うことでしょう。


オプション類

 3D表示品質、ゲーム難易度等の設定が少々行えます。外伝の方はオプションが有りません。

 ゲーム内容を考えると、こんなもので良いのでは無いでしょうか。


グラフィックス

 640x480と言う荒さは目に付きますが、全体的に“おっ!”と思わせるセンスに満ちています。

 とにかく海外スペースものにはなかなか見られない、国産ならではのツボの入り方ですね。

 ポリゴンによる3Dグラフィックスは少々荒いですが、戦闘機、戦艦等のモデリングは格好いいです。気に入りました。

 またアマチュアものとは思えないほど、爆発のグラフィックスが気合い入っていて驚きました。

 動作速度的にはC300Aでギリギリ何とかと言った感じで、劇綺麗高解像度な今時の洋ゲーが私の環境でもサクサク動いていることを考えると“うーむ”な感じです。

 しかしそんな文句は言えませんね。

 試しにワイヤーフレームモードで遊んでも懐かしい感じです(^^;


サウンド

 これ系のゲームにはノリの良いBGMが必須だと思いますが、制作者の都合上BGMが備わっていないのは寂しいところです。

 これだけは制作者にはどうしようも無い様なので、各自バックでゲーム音楽的MIDIを鳴らす等して工夫しましょう。

 また腕に覚えのある方は、BGMを作成して提供してみては如何でしょうか(^^;


コントロール

 操作はキーボードもしくはジョイスティックで行います。キーアサインは出来ません。

 しかし実際操作してみて思ったのは、“この手のゲームならマウスでのコントロールが一番ではないだろうか”と言うことです。

 恐らくマウスにするだけで、随分プレイし易くなると思うのですが。


ゲーム性

 レーザーで敵を攻撃。光子魚雷で敵を順次ロックオンし一度に複数の敵を撃破。
外伝ならマーカーサイトを敵に重ね敵をロックオン。後はトリガーを引いて撃破・・・
それだけですが、マウスでのプレイが出来ないため結構難しいです。

 しかし無制限コンテニューという嬉しいシステムのため、クリアは簡単です。

 またストーリー性も盛り込まれており、中ボスの存在や友軍機の援護などプレイしていて単調さが無いのは流石です。
随時入るメッセージ(文字ですが)も雰囲気を盛り立て、もっと続きをプレイしたいという気持ちにさせられます。


総評

 本当に基本的な部分しか備わっていないこのゲームですが、これにBGMやボイス、マウスのサポート、もっと多くのステージが加われば、市販されてもおかしくない程のものに成ると思います。

 実際この手のゲームが結構私は好きなので、売っていれば買ってしまうでしょう(お手軽価格なら(^^;)。

 とは言っても無理な注文だと言うことは解っています。

 しかしこの手のゲームをアーケードで出している国内大手のゲームベンダーさんが、PCへの移植に積極的でないのが一番問題だと思います。
FFシリーズだって逆輸入状態ですし・・・

 これだけPC市場が広がっても、採算が取れないんでしょうかね。残念です。

 だからこそTaku-chanさんの努力に拍手ですね。




    −評価−
グラフィックス
サウンド
コントロール
ゲーム性
ユーザビリティ
総評
 ★★★★☆
 ★★☆☆☆
 ★★★☆☆
 ★★★☆☆
 ★★★☆☆

 ★★★★☆





−スクリーンショット−