PC GAME REVIEW



 OTHERS FRAME ON


■ NekoFlight −−−−−

金子氏作によるフライトシミュレーター。Direct3D/Glide対応

 このソフトは、
・軌跡が美しいミサイルを実現する
・まともなフライトモデルを用いる
・リアルなHUDを実現する
・奇麗な画面を実現する
ということに力を注いで作られたフライトシミュレータで、アニメ「マクロス」等で名物の、いわゆる“板野サーカス”を実現させる事にあるそうです。

 操作できる機体は仮想機体YF-1で、これに搭載された同じく仮想ミサイルCAMM-12によりPC上で“板野サーカス”を拝むことが出来ます。
このYF-1はガウォークモードも搭載しており、垂直上昇も可能になっています。

 実際の画面はフリーソフトとはとても思えないほど綺麗で、しかも滅茶苦茶高速な描画に驚かされます。
ゲーム内容ははアーケードのエアーコンバット風で、出現してくる敵機をひたすらバルカンとミサイルで撃破する単純明快なものです。

 ロックONしバースト発射されるマイクロミサイル群を見ていると、本当にこれがフリーソフトか!?と我が目を疑うほどです。
しかし残念ながらこれはまだβバージョンで、若干のバグや音がない等の不具合は有りますが、作者の開発能力には驚くばかりです。

 随時バージョンアップされているので、今後が非常に楽しみです。
   


   




■ Addiction Pinball DEMO ★★★★★

Team 17によるピンボールゲーム。

 過去から色んなピンボールがリリースされてきたが、それぞれ横長のCRT上で如何に縦長のピンボールの台を再現するかで様々な趣向を凝らしていた。

 中には玉の動きに併せて画面が上下にスクロールしたり、玉の視点でゲームできたりとバラエティーに富んだソフトが多かったが、Addiction Pinballはオーソドックスな固定画面方式を採用している。

 固定画面だとやはり情報量が過密になるため、LCD画面の非表示や透過度を選択できるようにしたり等の工夫が凝らされている。

 DEMOで遊べる台はハマリゲーで有名なWorms2が題材になっており、キャラクターもWorms三昧である(笑)。
元のゲームにはまった人なら、よけい楽しめること請け合いである。
このゲームは音楽もノリが良いし、玉も周囲の電光を反射して転がり非常に綺麗だ。
だからあまり文句はないが注文するとしたら、若干玉を弾いてる感覚が薄く感じられたので、もう少しフリッピング時の重みが感じられると良かった。

 解像度は640x480から1024x768まで選択でき、DEMOは800x600固定で4分間の時間制限付きである。
  


■ Score Attack Shooting Gates 32 ?????

TNT UnderGround productionsによるDirectDRAW対応縦スクロールシューティングゲームです。

We're wanderers from X...の、投稿コーナーにファイルが有ります。

熱いシューティングゲーが有るとDeGrAt7さんに言われて、プレイしてみたのですが・・・

ちょっと説明が難しいので、READMEから拾ってみました(笑)

0.INTRODUCTION

スコアアタック型大量弾縦シューティング(のテスト版?)です。
最大敵弾数320+1024個、怒濤の攻撃の嵐があなたを襲う(いやん
タイトルは気にしないで下さい(^^;

にしてもなんか久しぶりにゲーム作ったなあ。
シューティングなんて1年前(いやもっと前だったかな)X68で変
なの作って以来!
え?ゲーム性?さあ?(^^;;


スクリーンショットを見て頂くと解るとおり、ゲイツ様他(笑)が画面を埋め尽くすほど弾を撃って下さいます(爆)

はっきり言って、私がプレイするとものの十数秒で爆死してしまいます(^^;
やはりキーボードでは難しいのでしょうか?(ジョイパッドに対応)

ちなみにこのゲーム、リプレイデータの保存が出来るので他人様の上手いプレイを見ることが出来ます。

さっそくDeGrAt7さんのリプレイを見てみたのですが・・・

し、信じられない(^^;
あの怒濤の攻撃の中で1800万点台を出して居るでは有りませんか。
ちなみに私は100万点そこらが精一杯です(笑)

普通のシューティングゲーに飽きた凄腕ゲーマーは、チャレンジする価値が有るかもしれません(^^;

しかしゲーム自体の完成度はかなり高いので、もっとボスキャラとか出るような普通のゲームも作って頂きたいですね(笑)





■ Trip Demo/Benchmark  ★★★☆☆

The Party 97によるWIN95/DOS,ベンチマーク兼MEGADEMO(TripDEMO紹介ページ)。

これは、Win/Glide両用モードが付いたMEGADEMOです。
ちなみにWinモードではD3Dを選択可能。
DOSでは320x200/640x480/Glide(640x480)モードが選択できます。

流石にGlideモードは綺麗です。D3Dだと私の環境ではCITYが実行できませんでした。
下のFRと言い、このTripと言い、私のMonster3DはCITYがそんなにキライなのか・・・(笑)

内容的ですがTunnelが、うねうねしたトンネルをトゲの付いたボールが動き回るDEMO。
Dance Rippleは、水銀球がうねうねしながらトンネルの中を動き回るDEMO(笑)。
Cavernは、恐竜がどかどかジャングルの中を動き回るDEMO。
Raptorは・・・解りません(爆)
Cityは、戦闘機(風)が街の中を飛び回るDEMO。アニメーションテクスチャーとかが綺麗です。

音楽もDEMOの動きにマッチてビートの利いている、如何にもMEGADEMOと言った感じのナイスな感じです。
しかしFRに比べれば、どこか素人っぽい感じがします。
そこがMEGADEMOの良いところと言えば確かにそうなんですけどね(^^;。

肝心(?)のベンチマーク部分ですが、きちんとレポートをテキスト形式で残してくれるので助かります。
参考までに私の環境(Voodoo)と、Voodoo2の結果を比較してみました。
FPSに関してはOpening LogoとCavernだけ、なぜか私の環境の方が上回っていますが(たぶんCPUの差でしょう)、他は最大で2.2倍もの差がついています。
Voodoo2が楽しみですね。

DOSGlide Voodoo (P206 SYSTEM 640x480x16 bit GRXCLK=53)
Part 1 (Opening Logo):  FPS: 43.32,  Tri/Sec: 14901.60,   Tri/Frame: 344.00
Part 2 (Tunnel      ):  FPS: 53.86,  Tri/Sec: 100936.23,  Tri/Frame: 1874.00
Part 3 (Dance Ripple):  FPS: 72.84,  Tri/Sec: 20977.76,   Tri/Frame: 288.00
Part 4 (Cavern      ):  FPS: 26.57,  Tri/Sec: 59709.86,   Tri/Frame: 2247.01
Part 5 (Raptor      ):  FPS: 43.55,  Tri/Sec: 113581.58,  Tri/Frame: 2608.00
Part 6 (City        ):  FPS: 39.11,  Tri/Sec: 96169.38,   Tri/Frame: 2459.00

DOSGlide Voodoo2 (P166 SYSYTEM 640x480x16 bit tweaked variables)
Part 1 (Opening Logo): FPS: 37.43,  Tri/Sec: 12874.85,    Tri/Frame: 344.00
Part 2 (Tunnel      ): FPS: 79.37,  Tri/Sec: 148731.06,   Tri/Frame: 1874.00
Part 3 (Dance Ripple): FPS: 161.00, Tri/Sec: 46368.00,    Tri/Frame: 288.00
Part 4 (Cavern      ): FPS: 25.46,  Tri/Sec: 57210.64,    Tri/Frame: 2246.93
Part 5 (Raptor      ): FPS: 57.87,  Tri/Sec: 150926.75,   Tri/Frame: 2608.00
Part 6 (City        ): FPS: 58.82,  Tri/Sec: 144642.89,   Tri/Frame: 2459.00




■ FINAL REALITY  ★★★★★

VNS LABによるWIN95,D3Dベンチマーク兼テクノロジーデモ。

MEGA_DEMOというものをご存じだろうか。
元はAMIGAと言うマシンで走らせることを目的としたテクニカル系のDEMOで、非力なAMIGAでこれでもか!と言うくらい素晴らしい動きと音楽を見せてくれる最高にクールなソフトなのだが、これらは全てMEGA_DEM0愛好家とも言うべき素人集団が製作しているものだ。
現在ではAMIGAだけでなくかなり多くのプラットフォーム上で見ることが出来る。
MEGA_DEMOを見たいがためにDOS_ATマシンとGRAVIS_ULTRA_SOUNDを購入する人も居るくらいで、確か毎年DEMOのコンテストも海外では開かれていたはずだ。

そしてこのFINAL REALITYは、まさにそのMEGA_DEMOを彷彿とさせるソフトだ。
実際、製作には有名なMEGA_DEMOアーティストが加わっている。
またFINAL REALITYは、現在数少ないD3Dベンチマークテストプログラムでもあり、AGPのベンチマークも行える貴重なソフトである。

実際に実行すると、D3Dファンクションを多用した美しいグラフィックスとそれにマッチしたクールな音楽に衝撃を受ける。
残念ながら、実行させる3Dボードによって画質も異なってしまう。

CITY_SCENEでは何層かに渡って美しい薄霧が掛かっているのだが、Voodooや一部のボード以外それを正しく表現する事ができない。
さらに、現在一番美しい3D画質を誇るVoodooボードでこれまた一番綺麗なCITY_SCENEを見ることが出来ない事が有るという問題も抱えている。
(CITY_SCENEは、まるでブレードランナーで出てくるような近未来都市を飛び回るDEMOである)

この点は3Dfx側のバグフィックスを待つか、古いDXドライバーを一時的に入れてやり過ごすしかない。

肝心のベンチマーク部分だが、あまりFINAL REALITYが一般的では無いので参照数値が少ない上に、ベンチ結果の桁がやたらと多いので数値を掴みにくいと言う欠点がある。
さらに前述の通りVoodooなど一部のボードでは、結果を見ることすら出来ない事がある。

これらの点から現時点では、来客に現在のPCの技術水準を見せびらかす為に使うのが、一番良いFINAL REALITYの使い方になるだろう(笑)

 −FINAL REALITY 1.01リリース−
FRが、やっとバージョンアップした。
このバージョンからはPowerVRなど一部のボードでの不具合や、3Dfx最新ドライバーでの不具合が解消されている。
私の環境では、今までどう足掻いても(DX5ドライバーでも)CITYを完全に見ることが出来なかったのだが、このバージョンで初めてEDまで見ることが出来た。
やはりCITY_SCENEは、非常に美しい。 この素晴らしいセンスは、TripDEMOのCITYの比では無いだろう。
何層もの薄霧や、ネオンやサーチライトなどの光源処理が実に見事だ。


Voodoo以外のボードで見れば気付かないような処理を、Voodooでは行っている。
例えば最後のスタッフロールが流れるところでバックで動いている多関節オブジェクトだが、Voodooでは光が反射した時にスパークルを表現するのだが、ViRGEではそれを表現できなかった。
しかしViRGEで感心したのは、CITY_SCENEの薄霧をきちんと表現していたことである。
この点はVoodooと大差ない表示品質で、スピードも遅くはなかった。CanopusのDX5対応βドライバーのお陰かもしれないが。
色々改善されたFR1.01だが、残念ながら動作スピードは1.0より落ちているようだ。
ベンチマークとして使用するときには、同じバージョンどうしでの結果を比較をした方が良いだろう。