RACING FRAME ON


■ NetworkQ RAC Rally Championship  ★★★★★

EUROPRESS社による本格リアルラリーシミュレーター。


 WRCの最終ラウンドを忠実に再現。実在の28コースを(1コース30分のロングコースも) 実車(スバルインプレッサ、ルノー・マキシメガーヌ、フォード・エスコート等6種) を操って走ることができる。 細部にわたってセッティングできるし、ダメージに応じて時間内に修理もこなさなくてはいけない。
もっとも、そんなことを気にする必要の無いアーケードモード、タイムアタックモードも用意されている。
リアルな風景、リアルな天候(雪、雨、雷)、リアルな路面(雪面、ドロ、砂利、舗装路)、夜間走行等ラリーファンならずとも堪らないものとなるだろう。

 設定的に不満は無いのだが、日本車がインプレッサしかないことやどうも道幅が狭いことが気に掛かる。
この狭いという感覚は、見た目ではもっと走れる道幅が有るのに透明な壁の様なものに弾かれてしまう事から起こる感触だろう。
もっともこの壁のお陰で、ブレーキも掛けずコーナーをすり抜けられるのだが(笑)

 しかしこれだけのリアルな画面でありながら、P100でフルオプションでもストレスが無いのはさすがとしか言いようがない。
ラリーファン一押しのゲームである。

   << 2nd Impression >>

 IRCが発売され、長らくプレイしていなかったRAC_Rallyですが、久しぶりに今度はハンドルを使い遊んでみました。

 最初に結論を言ってしまうと今までの評価が60点だとしたら、今なら95点あげられます。ちなみにIRCは65点です(笑)
いや〜、はっきり言ってIRCとRAC_Rallyは全く別のゲームです。
IRCがドライバーズ視点を廃し、D3D対応に変化。世界各国のコースを観光気分でドライブできるスピード感満点のアーケードタイプのレゲーだとしたら、 RAC_Rallyはシビアでテクニックを要するコースに田舎の山道を走る感覚を再現した、ドライバーズ視点で走行感覚のリアルさを楽しむゲームだと言えます。

 今まで気が付かなかったのですが、IRCが路面グリップ感のないヘニョヘニョな走行感覚だったので、RAC_Rallyもそうだったと思いこんでいました。
しかし実際にはIRCと違いRAC_Rallyはグリップ感をしっかり感じることの出来る、リアルな走行感覚だったのです。
特にこれは、両方のゲームをハンドルでプレイしたときに顕著に感じました。

 ハンドルでRAC_Rallyをプレイした事の無い人は、ドライバーズ視点を殆ど使用しないはずです。
実際私も、視界が狭く感じるドライバーズ視点は殆ど使いませんでした。
大抵迫力のあるバンパー視点か、見通しの良い追跡視点を使用していました。
しかしRAC_Rallyの真髄はドライバーズ視点に有り!!

 ↑PhotoShopにて加工しました(クリックで元CG)。 ドライバーズ視点での高速感を味わって頂けたら幸いです。
 T2とドライバーズ視点の組み合わせでレースを始めると、TOCA_Touringで感じたようなシンクロ率100%状態を味わうことが出来ます。
今では普通のことですが、視点毎の音響変化が巧みなので本当に今自分が車内に居てハンドルを握っているかのような感覚を味わうことが出来るのです。
ルームミラーも実車と同じように存在しており、リアル感を引き立てます。
雨の夜間走行で、砂利の山道を走っているときの感覚と言ったらもう (゚ー゚)・・・

 打ち付ける雨音に、一定間隔でパッタンパッタンと音を立てるワイパー、足下では砂利の跳ねる音がし、度重なる衝撃のため明滅するヘッドライトの明かりが山道を照らす。
ライトの明かりも、IRCの一体どんなハイパワーなライトなんだと思わせるような不条理に明るい感じではなく、せいぜい地面を40mかそこらまでしか照らさない、慎ましいRAC_Rallyのライトがリアル感を誘います。
メーターパネルも車毎に異なるのが嬉しいです。
まったく何でこんな素晴らしい視点を不採用にしたのだろうか・・・IRCは。
(余談ですが、NFSシリーズのドライバーズ視点は本当に使い物になりませんね。ピラーが邪魔過ぎ)

 RAC_Rallyで以前は気になっていた見えない壁も、道幅を広く設定して巧みに走れば全く気になることが有りません。
つまりこちらが、壁に当たらないようなドライビングテクニックを身につければ良いのです。
コースも私好みの山道主体なのが気に入ってます。
以前は良く安代町(全国でも有名なAPPI SKI場が有るところ)の林道を走りまくっていたので感動もひとしおです。
IRCは各国走れるのが売りなのですが、ジャングルや砂漠は私の性には合いません(笑)

 改めて見ると、画面も綺麗なのには驚きました。
96/11発売(国内版)のDOSゲームなのですが、IRCの8bitモードより遙かに綺麗で且つ速いのです。
あまりにも速すぎて、目が追いつかない程です(^^;
車のテクスチャー等はRAC_Rallyの方が断然良い感じです。
これはRAC_Rally、IRCとプレイして来た人なら誰もが感じる点では有りますが・・・
IRCでのフォードやインプレッサのテクスチャーは、RAC_Rallyに比べれば見れた物ではありません。

 かなり誉めましたが、雪道の走行感覚の再現性はやはり今一です。
若干ドライな路面との差は感じますが、本当の雪国の路面はあんなものではありません(笑)
(実はこれを書いている数時間前に、路面凍結のため車を思いっきり路肩にぶつけてしまった・・・(T_T)

Europressには、さらなる精進を望みます。

 IRCで初めてこのシリーズをプレイして、「何だこのクソゲー!」と思っている方は、是非ハンドルを用意してこのRAC_Rallyをプレイしてみて下さい。
これまでにないラリーゲームを味わうことが出来ます。




■ DAYTONA USA Evolution  ★★★☆☆

SEGA社によるWIN95ストックカーレースゲーム。

 基本的にSS版の移植だが、PCオリジナル機能として8人まで参加できるネットワーク対戦機能が追加。
さらに今話題のフォースフィードバックにも対応している。
SS版で追加された2コースの他に、PCオリジナルの“SilverOceanCauseway”が追加されている。
元祖PC版DAYTONAからの変更点は、画面解像度が640*400から640*480に拡大されたこと。
色数が8bitと16bitを選べるようになっていること。
ゲーム開始時にセッティングが出来ること。BGMをエリック・マーチンが担当していることだ。
音楽はかなりGoodで、そのお陰で音楽CDとしての余生を送らせることが出来るのは有り難い。

 画面がSVGAになったのも非常に有り難い。
前作はインジケーター類が全て地平線上に有ったので、TIME EXTENTIONなどの情報が出るたびに前が見えなくなり、クラッシュしたものだ(笑)
このインジケーター類も、必要に応じて各々消すことが出来る。
リプレイ機能も有り、リプレイ中はTV視点など色々視点を変えることが出来る。

 しかし表示させる景色の距離を切り替える項目が無くなっていたり、また前作では無かったポリゴンの継ぎ目が非常に目立つ隙間になっていたりと、残念な点もある。
走行感覚も相変わらずで、アクセル踏んでも加速しない、ハンドル切っても曲がらない状態だ。
アクションゲームなのだから、この辺りは考慮して快適に走れるようにして貰いたかった。
また幾らシミュレーションでは無いと言っても、あの車の動きや当たり判定は幾ら何でも酷いだろう。
直角に曲がって行く敵車や、敵車を半分すり抜け行く自車を見ると興ざめする。
NASCAR Racingレベルまでは求めないが、もうちょっとそこら辺はリアルにして欲しかった。

 さらにリプレイにバグが有り、数回に一度しかまともにリプレイしてくれない。
たぶんキー入力だけ記憶しており、敵車は自動で動かしているのだろう。
そのために一度自車が敵車に当たり本来と違う動きをすると、もう二度と元のコースに戻ることが無くなる。
最悪一位で完走したのに、リプレイではタイムオーバーで最下位という事もあり得る。
追加コースも難しいだけで面白くない・・・

 テクスチャーも前作より荒く感じるし(絵的にも前作の方が好み)、SS版(サーキットエディション)からのベタ移植と言った感じでPC版としての優位性をなんら感じない。
なぜあれほど要望がありながら、アーケードからの移植を行わないのだろうか。
最新の3DカードとP55CやP2の演算速度を持ってすれば、MODEL2のDAYTONAは移植可能なはずだ。
しかしPC版DAYTONAも3度目の発売ともなれば、ビジネス的にもうムリだろう・・・
こんなものをリリースしているようじゃ、客から見放される。
それにゲームセンターですら、既にDAYTONAを見ることは少なくなってきた。

 またSEGAの伝統なのだろうが、DirectDRAWオンリーなのも引っかかる。
既にSEGA RALLY、V.ONではMMX対応、MANX TTではGlide、VC2ではD3Dに対応しているのに、なぜこのDUEでは対応させなかったのか。
さらにポリゴンの継ぎ目が粗いことも考えると、処理速度を上げるためと言う良い訳はして欲しくない。
それならばSEGA RALLYの様に、速度優先、画質優先モードを付ければ済むからだ。

 実行速度も640*480*16bitではP225でも若干遅く感じた。
しかしMCLKを85から90に上げると幾分スムーズになったため、DD性能を非常に要求するゲームの様だ。
SEGA製DDゲームの場合、CPUパワーよりDD能力を重視するのは常識に成りつつあるようだ。
ノーマルのViRGEとMystiqueで比較した場合、同じCPUならMystiqueの方が滑らかに動作した。
MCLKでクロックアップしたViRGEならMystと同速度になるのだが、MystclkでクロックアップしたMystiqueならさらにスムーズにプレイ出来るだろう。

 ところでどういう訳でSEGAのPCゲームは、タイトル毎に画質設定などのオプション項目が異なるのだろう。
例えばDAYTONA、V.ONではFAST/SMOOTH切り替えが有るのに、SEGA RALLY、DUEではこの項目は無い。
SEGAは世界に名だたるメーカーなのだから、この辺りもしっかりして頂きたいものである。

 元のDAYTONAが好きなだけにきつく書いてしまった。で、買いかどうかだが・・・
はっきり言ってこれはクソゲーである。
数千円の中古SS版で十分だ。
それなら音楽CDとしてだけしか活用できなくても、元は取れる。

もし購入したいのなら、近くD3Dパッチが出る“らしい”のでそのパッチが出てからでも遅くはないだろう。

P.S.改めて元祖PC版DAYTONAをプレイしたのだが、こちらの方が軽快に動作するしテクスチャーは数倍綺麗だしポリゴンの隙間は無いしで、ゲームする分にはこちらの方が楽しいのでやはりDUEは音楽CD化決定である(笑)

 問題の隙間。これが一定距離で、特に高度差のある面でチラチラする。



 Formula-T2でのレビュー:
 散々悪く言ったデイトナエヴォですが、ハンドル対応の良さでは誉めることが出来ます。
今まで元祖デイトナ、SEGARALLYともハンドルの対応度が今一だったのですが、エヴォの場合普通のレゲー並みにハンドルペダルとも設定する事が出来ます。
実際にハンドルで走ってみると、もうまさにアーケード!
256モードで走ると30fpsを越えるので、壮快な走行感覚を楽しむことが出来ます。
 エヴォの場合元々テクスチャーが汚いので、256にしてもそんなに悪くは有りません(笑)
ハンドルの場合、パッドとかよりハンドルの切れが良くなりますのでゲーム自他の難易度も下がるという嬉しい副作用も有ります。
上級コースもPADだとクリアが難しくても、ハンドルなら楽に一位を取れます。

これでFFB対応ハンドルが発売されたら、まさにアーケードそのままになりますね(^^;

 −D3D対応パッチリリース−
 SEGAのUSAサイトで、D3D対応パッチが公開されました。
さっそく入れてみましたが、海外仕様の様でそのままでは動きません。
元ファイルと参照し、リネームする必要があります。
国内仕様のパッチも近日中に公開されるでしょうから、それを待っても良いでしょう。
ちなみにVALUE-EDITIONでも、不完全ながら使えることを確認しました。
ただし標準の設定では動作せず、かなり面倒な事をする必要があるのでお勧めしません。
もしかしたら、これも国内版パッチで改善されるかもしれません。

 使ってみたところ、テクスチャーはフィルタリングが掛かり非常に良くなりました。
路面テクスチャー等は別物のように綺麗になっています。
またFOGが掛かるようになり、走行時間帯や環境も変更できるようになります。
夕焼けの感じなどは、なかなか良く出ています。
残念なことに、動作自体の速度向上は殆ど感じられませんでした。
若干fpsが向上しているような気もしますが、体感では殆ど解りません。
またDDバージョンよりも描画距離が短く感じます。
景色が比較的近距離で描画されるので、結構嫌な感じがします。
D3Dオプション等の項目は増やしたのですから、以前の様に描画距離の設定項目を復活させても良かったのでは無いでしょうか。
隙間の問題は、殆ど解消されているようです。

P.S.右のスクリーンショットはSONIC_WALLが完全に表示されてから取りました。


■ International Rally Championship  ★★★☆☆

Europress社の、RAC Rallyシリーズ最新版。Dx5(D3D)対応。
ラリーレースシミュレーションの最高峰、RAC Rallyシリーズの最新作が遂に登場!

 −前作からの変更点−
 世界各国がステージ(計15ステージ)になっていること。また新しく日本車が新たに追加された。
増えた車種は、三菱ランサー・エボリューション、日産パルサー、トヨタ・カローラ。
今回からWin95対応になり、手軽にプレイできるようになったことや、Direct3D対応になった点も改良点だ。
解像度が320x240,512x384,640x480,800x600と、幅広く選択出来る様になった。
ビデオモードも256色と64000色が選択できる。ただし64000色でないと、D3Dアクセラレーションが効かないので注意してほしい。
デフォでは256(8bit)色が選択されている。
SEGA RALLYの様に、二画面分割二人対戦が出来るようになった。
夜間走行で敵車もライトが点くようになった。このお陰で自車のライトが壊れても敵車に点いていくことで、楽に走行できるようになる。
路面にスキッドマークが付くようになった。
トラック&レベルエディターが付属しており、自分の好みのコースを制作&走行出来るようになっている。
コースによっては給油ゾーンが設けられており、必要に応じ給油する必要が生じるようになった。
新たにシミュレーションモードと、カスタムモードが加わった。
走行画面にエリアマップを表示することが出来るようになった。
自由にリプレイを編集、保存出来るようになった。
視点が2つに減り、コックピット視点が無くなった(ナゼ?)

 実際にプレイしてみると、以前より格段に綺麗な画質で更に高フレームレートでプレイできたので驚いた。
コースにも依るだろうが、30fps以上は出ているようだ。
また、前作での一番の不満な点であった“見えない壁”が見事に解消されていた。
はっきり言って、これだけでこのゲームの爽快感が全然違ってくるために、私にとっては一番嬉しい変更点だろう。
逆バンクのコースや、ウオッシュボードコース、吊り橋、高架道路等、前作より格段に変化に富んだコース造りになっており、飽きることがない。
コース自体も各国により建物や景色が特徴のある造りに為っており、ただ流して居るだけでも楽しむことが出来る。
天候も前作よりかなり変化に富み、軽い小雨程度から視界10m程の濃霧の時も有る。
 また、今回から給油の概念が有るのには驚いた。
モードにより油量計が有るので、ガス欠になる前に給油ゾーンを見つけだし停車する必要がある。
最初はコレに気づかず、「何でゴール手前でガス欠になるんじゃ〜!」と叫いてしまった(笑)
前作ではなかなかドリフトが出来ずストレスが貯まったものだが、今回はSEGA RALLY並みにテールスライドさせることが出来る。
しかし何となく車重が感じられない感じで、逆ハンを切ると簡単に車体が戻ってしまい、逆ハンの楽しみがあんまり無いのは少し残念(^^;
また、滑ると言ってもScreamer2のように極悪に滑りまくるという感じではなく、適度にコントロール出来るのはグッドだ。

 DX5対応のため、半透明処理された軽やかに舞う砂塵や、ぼんやりと輝くテールランプ、綺麗にフィルタリングされた景色などを堪能することが出来る。
相変わらず音の造りも抜群で、砂利道を走っているときに視点をバンパーにすると、本当に足下で砂利が跳ねているかのように感じる。
残念なのはコースによってはポリゴンの不整合が有り、かなり見苦しいく為っていることだ。
継ぎ目がチラツキまくり、走っていて不愉快に感じる。
特定のコースだけで起こる現象の様なので、是非早急なパッチ等による改善を望みたい。

 今回もCD-DAがBGMに使われていて、なかなかグッドなサウンドになっている。
ただし一曲目に一瞬入るノイズや、やたらとシークに時間が掛かる点など(ドライブ自体は高速な物を使用)良いBGMでもCD-DAが処理の足を引っ張っているような感がするのは残念だ。

 細かい欠点はまだ残っているものの、全体の造りとしてまさにこのソフトは、現在のPCがSSやPSなどを凌駕していることを体現させてくれるソフトである。
現時点でのカーレースゲームで一番のお勧めである。
しかしこの後にはIRCよりもグラフィック面で素晴らしい、TOCAツーリングカーレースやScreamerRALLYも控えているため、これからもパッチなどで進歩して頂きたいものである。

P.S. RIVA128で16bitD3Dアクセラレーションが効かないという問題点ですが、EUROPRESSのHPで対策パッチが公開されているのでそちらを充ててください。

Formula-T2でのレビュー:
 しばらくほおって置いたIRCですが、これもハンドルでプレイするとひと味違うものになります。
このゲームはラリーシミュレーションらしからぬスピード感が有るため、全面視界にしハンドルで走ると体感で時速200km以上の迫力のあるドライブを楽しむ事が出来ます。
ハンドルだと今一クイックに操作できないという欠点は有りますが、夜間コースを全速力で走っているとゾクゾクするようなスリルを味わうことが出来ます。
このゲームでは、実用より楽しむためのアイテムとしてハンドルを使うことをお勧めします。

 −IRC Ver4.64パッチ登場−
 最初にリリースされたパッチは、RIVA128で3Dアクセラレートが効かない点を修正するパッチだったが、Ver4.64では例のイングランド等でポリゴンの継ぎ目が目立つ問題を解決したパッチとなっている。
確かにパッチを充てると、ウソのようにポリゴンの継ぎ目が消えた。
IRCでのポリゴンの継ぎ目は、DAYTONA_EVOのそれとは違い近距離でヒビ状に現れるため非常に見苦しく、私がIRCの評価を下げる一因となっていたのだがこれで少しはIRCの評価を上げることができそうだ。
ただし一部の3Dアクセラレータでは、逆に継ぎ目が見えるようになってしまったり速度の低下が見られるなどの症状も現れるそうなので、現状で問題がないユーザーの場合わざわざこのパッチを充てることも無さそうだ。

パッチの入手先等の情報はこちら(Voodoo Japan)で、どうぞ。




■ F1 Racing Simulation Demo  ★★★★☆

 Podで一躍脚光を浴びた、Ubisoftの期待の新作。VoodooネイティブF1シミュレーションゲーム。
Voodoo対応のF1ものではFormula1が有名だが、これはFormula1とは違いGrandPrix2と同じ路線の硬派なSIMである。
デモで走った印象としては、とにかく全てがリアル。
景色からエンジン音、挙動、強度まで信じられない程のレベルである。
他車と接触してもガンガン走れるFormula1と違い、少しの接触でもすぐウイング等がもげてしまう(笑)
クラッシュの様子もリアルで、これほどの造り込みでどう見ても30fps以上出ているのには恐れ入る。
視点もドライバーズ視点がきちんと有り納得できる。メーターパネルも車種毎にきちんと用意されているようだが?

 実はこのゲームで一番気に入っているのは、ピット入りした時のメカニック達の動きである。
ノーズなどの壊れたところを、メカニック達がそのパーツを持ってきて装着するのがVF2クラスのキャラクターによってきちんと再現しているのである。
もう唖然としてしまった。ココまでやるか?(^^;

 製品版が手に入らないと更に詳しいことは解らないが、GrandPrix2を遙かに越える画像&シミュレーション性を持ったゲームが現れることは間違いない。
もちろんVoodooさえ有れば30fpsを越えるスムーズなプレイが出来るのである。

海外では11月に発売されるらしい。

P.S. 製品版はVoodooネイティブのGlideとDirect3D両方に対応しています。
ただしGlideの方がグラフィック、スピードともD3D版を上回るそうです。

Formula-T2でのレビュー:パッド等ではまともに走ることは殆ど絶望的だが、ハンドルを使えば簡単に完走することが出来た。
 コックピット視点でプレイすれば、ブレーキのタイミングや掛け度合いが体感で解るため、オーバースピードでシケインに突っ込むようなことは少なくなる。
まさにハンドルならではの的確な操作が出来るようになるのだ。
時速300kmでコックピット視点でプレイすれば、まさにF1ドライバーさながらの緊張感を味わうことが出来る。



■ NEED FOR SPEED 2 SEDEMO  ★★★☆☆

EAリリースの、NEED FOR SPEED 2の3Dfx対応特別版。
目玉は3Dfx Voodoo対応と、新コースの追加(車も追加?)。

 グラフィックはVoodoo対応により格段に進歩!
地面や景色が滑らかになり、DEMO版では霧や滝、溶岩がVoodooの性能を生かした美しい描画で見ることが出来る。
DEMOで走れるコースはインド風のコース。
途中から地下に入り、溶岩を片目に走ることになる。その後は恐怖の大ジャンプが待ち受けている(笑)

 しかし、グラフィックが美しいのは認めるがNFS2ユーザーの為に、せめて3Dfxパッチを配布して貰えないのだろうか?
それか格安でアップグレード出来ることを望みたい。




■ NEED FOR SPEED 2  ★★★☆☆

EAが発売している、スーパーマシンシミュレートレースゲーム。

 元祖から更に進歩した3Dエンジンを搭載。True3Dスペースを表現。
McLarenF1やFerrariF50など到底手が届かない8台のマシンを操り、大都会の街道から田園地帯の田舎道、アルペンルート、ヒマラヤ の山岳路等、計6コースの多彩なコースを走れる。
マシンの自在なチューニングも可能。マシンの挙動、エンジン音、コンパネまで完全再現。
視点は上空、追尾、車内、バンパーの4つ。リプレイ時には更にTV視点などが追加される。

 このシリーズの特徴として、各車のカタログデータやスライドショー、イメージムービーが収録されていることが挙げられる。
これによって更にマシンへの愛着と、レースへの雰囲気が盛り上げられる。

 このゲームについて詳しく知りたければ、HIROさんのNFS II MANIA がベストだろう。
各マシンや各コースの紹介や攻略もしている。

Formula-T2でのレビュー:
 オプションでSensitivityをFULLにしても、ハンドルの場合キビキビとコーナーリング出来ない。
PADやJOYSTICKの場合、逆にSensitivityをミドル以下にしないと車体が暴れすぎてしまう。
操作性のし易さから言えば、デジタル入力に軍杯が上がる。
ハンドルは流すときにだけ使って、タイムを詰めるときにはその他のデバイスを使う方が良いだろう。