FLIGHT FRAME ON


■ Crimson Skies DEMO ★★★★★
1st Update 001001

 Microsoftによる、3Dフライトシューティングアクション。Direct3D対応。

 ゲームとしては一見フライトシムっぽいのですが、実際にプレイしてみると“これはアクションゲームだっ!”と思うこと必至のゲームです(笑)。

 このゲームの背景は1930年代の、いわゆる飛行船や複葉機が空を飛び回っている時代です。ですが一応架空の世界という事になっています。

 DEMOでプレーヤーが搭乗できる機体も、複葉機でいてそうでないような、主翼が後方に付いていてプロペラも後部に付いているレトロ且つ斬新なタイプです。
なんとなく風の谷の〜に出てくるガンシップっぽくて良いです。

 BGMやメニュー画面の雰囲気もインディージョーンズを彷彿とさせるレトロな感じで、個人的に気に入りました(笑)。

 DEMOではミッションを2つプレイできます。
一つ目は練習ミッションっぽいのと敵飛行船隊を迎撃するのが合わさったようなミッションで、二つ目は敵爆撃機とその援護機の攻撃です。

 実際の機体の操作も、私が今までプレイしたフライトものの中でもかなりのアーケード寄りの感触で、ブラックアウト、ホワイトアウト、失速やスピンとは無縁のアバウトなものです。

それでいて、和製某コンバットのように飛ぶ雰囲気まで削がれていると言ったことは無く、十分フライトを楽しむ事ができるのは流石です。

 また操作体系も思いっきり簡略化されており、4ボタンほどのジョイスティック一本有れば、大抵の操作は事足ります。

 お陰で敵機を追いかける事だけに集中でき、レシプロものらしいドックファイトを堪能できるようになっています。

 母船である飛行船への着艦もオートで行え、“なるほど飛行船にはこうやって格納されるのか”と関心する事も(笑)。

 また、敵の爆撃機に後方から接近して味方の隊員を潜り込ませるといったミッションもあり、このゲームが普通のフライトものでは無いことを実感します(笑)。

 流石大手マイクロソフトの作だけあって、メニューやオプション設定周りもぬかりなく、DEMOとしての完成度もとても高いものです。

 操作が簡単でミッションも複雑では無いので、何度も楽しめること請け合いですよ。
フライトものは複雑だし難しいし面倒だなーと思っていた方にもお勧めできると思います。

 言い後れましたが、グラフィックスも“超”とは行かないまでも結構綺麗で、動作も軽いという事を付け加えておきます。



TEST Spec
PentiumIII 600/128MB-RAM/SPECTRA7400(GeForce256)





















■ Search and Rescue 2 DEMO ★★★☆☆
1st Update 000831

 Global Star Softwareによる、3D救難ヘリシミュレーター。Direct3D対応。

 昔、ゲームセンターにヘリコプターで消火活動をしたり人員救助をするゲームが有りましたが、このゲームも救難ヘリのパイロットとして各種任務をクリアするタイプのものです。

 DEMOでは3つのミッションをプレイでき、天候や時間帯、ゲーム難易度に関わる各種オプションを設定できます。

 さらにゲーム自体をアーケードモードとリアリスティックモードに切り替えでき、リアルモード&アシスト無しモードではその辺りのヘリシムも真っ青なくらいにヘリ操作の難しさを体感できます。

 実際にこのモードで飛んだのですが、あまりにも思う通りに機体がコントロール出来ず、他人を救助するどころか自分が真っ先に地面or海面に激突する有様でした(笑)。

 アーケードモードにするとリアルモードよりはかなり楽に機体を操作出来るようになるものの、それでも結構思うとおりに操作するのは難しい印象です。
結局アーケードモード+墜落無し+アシストONで何とかミッションを完遂する事ができました(笑)。

 ミッションでは人員を輸送したり、救難作業を行ったりする訳ですが、着陸ポイントに少々の誤差で着陸しヘリのドアを開け人を降ろしたり、結構やることが多い感じです。

 しかし人が降りるときもいきなりパッと外に出現したり、実際の救助のモーションも無かったりと若干造りに手抜きが感じられ、せっかくのリアルさが削がれている印象も受けました。
もっと映画みたいな演出が有ればゲームに感情移入しやすくなると思うのですが(^^;

 グラフィックスはまずまず合格点を与えられるレベルで、低空ホバリングでは砂塵が舞ったり波紋が広がったりしますし、1024x768x32bitでも重くは感じませんでした。

 オプション類も十分と言えるレベルでDEMOとしては良い出来だと思います。
視点もかなりの数が有り、救難の時に必要な微妙な機体操作もできる視点もしっかり有ります。

 このゲームはヘリシムでも有るのでキー操作が結構多いです。
ですからこのDEMOを遊ぶときには、ゲームフォルダに有るキーボードリファレンスシートを印刷して手元に置いてからプレイするのがお勧めです。

 こういうシートを用意しているゲームは少ないので(下のUSAFには備わっていました)、細かいところですが評価できるポイントだと思います。


 ただ、どうもあか抜けないと言うか、どことなくVGA時代のB級ゲーム的雰囲気が有ります。

 その辺りの雰囲気が良いという人もいるかもしれませんが、万人受けする事は絶対ないと自信を持って言えそうな感じですね(^^;

 その点、だれでも楽しめるような作り方を日本のコンシューマ系メーカーから学んで欲しいなと何時も思います。
敷居を低くしすぎない程度に(笑)。


TEST Spec
PentiumIII 600/128MB-RAM/SPECTRA7400(GeForce256)














■ USAF DEMO ★★★★★
1st Update 991013

 Jane's Combat Simulationsによる、3Dシミュレーションゲーム。Direct3D対応。

 このゲームは、USNFシリーズ、LONGBOWシリーズ、Jane's F-15、ATFなどの名作をリリースし続けるJane's Combat Simulationsの最新作になります。

 今回はタイトルの通り、米国空軍の様々な機体を操作することが出来るようになっていますが、DEMOで操作できるのはF-15一種のみです。

 しかし同時にA-10やF-16も共に行動しているため、それらの機体も見ることができるようになっていますし、敵機である Su-27やMiG-29も外部ビューで見ることができます。

 さてこのDEMOの大きさは49.4MBで、インストール後は77.8MBの容量をHDD内でしめることになります。
 50MBを越えるあたりから巨大なDEMOだと感じ始めますが、以前リリースされたJane's F-15DEMOが解凍後100MB程も有ったことを考えると、これでも可愛いサイズだと思えてくるところがビョーキです(笑)。

 さて巨大なDEMOは沢山あれど、それらをインストール中にどうこう考えるという事は余りありません。

 しかしこのUSAF-DEMOの場合、インストール中に非常に美しいゲーム画面のCGが多数表示され、どう考えたってこんな綺麗なCGが、うちのマシン(450A+TNT2U)でさくさく動くわけ無いじゃん・・・と思わされると同時に、早くこの美しい画面を見てみたいと思わされました(笑)。

 早速起動してオプション設定を行いますが、このDEMOは起動時にそのマシンの能力を測定し、ベストなグラフィックス設定にあらかじめなっているのが好感の持てるポイントです。

 ちなみにグラフィックスオプションの多くには、Pentium-iii専用のスライダーが用意され、私が使用しているようなCeleronだとそこまでスライダーを持っていく事が出来ないと言う、CeleronやAMDプロセッサユーザーには悔しく、Pentium-iiiユーザーには嬉しい仕様になっています。

 このグラフィックス設定もなかなか細かく設定できるのですが、ゲームプレイ(難易度等)に関する設定もかなり細かくでき、ますます好感度が高まります。

 なんとしょっぱなからチートモードまで備わっており、アーケードゲーマー(私)から硬派なハードコアシミュレーションゲーマーまで満足させる事ができる、心憎い仕様になっています。

 もうこのあたりを見ただけで、流石Jane'sと唸らずにはいられません(IAFの事はすっかり忘れてるな(笑))。

 さて実際にゲームを開始してみると、いきなりむちゃくちゃ綺麗な地形グラフィックスが目の前に広がり、先行しているA-10とF-16編隊が、それぞれ攻撃態勢に移るために散開していくという、フル爆装F-15Eコクピット内的ナイスな状況に置かれてしまいます。

 そんな状態に呆然としつつ、衛星取り込み画像を用いた最高に綺麗な地形や、今まで見た中で最高にディテールの細かい自機F-15を外部ビューで舐めるように眺めていると、仲間からひっきりなしに入る無線通信や遠くには爆炎や多数飛び交うミサイルの軌跡などが見え、のんびり散策などしているF-15に活が入ります(笑)。

 早速先行したF-16を追い、敵飛行場上空へ急行(遅いって)。

 しかし遅れて到着したにも関わらず敵飛行場は生きており(A-10は何をしてるんだ?)、上空をまだSu-27やMiG-29が飛び交っているしまつ(味方のF-16編隊は後半は活躍しない様で・・・)。

 しかも飛行場上空を敵機からの攻撃をかいくぐりつつウロウロしていると、SA-10から地対空ミサイルがゲシゲシ打ち上げられてくるしまつ。 お陰でミサイル警告音が鳴りっぱなしで後ろを振り返ると、幾本ものミサイルの軌跡がこちらに向かっているという有様。
本当にチートモードかいな(笑)。

 しかしありがたい事に、このゲームは追跡してくるミサイルをコクピットからと外部視点から確認する事ができるため、案外簡単に迫りつつあるミサイルを避ける事ができ好感が持てます(チートモード故か?)。

 実際のゲームはこんな感じですが(ミッションクリア自体は簡単、殲滅は・・・)、スクリーンショットに有るような美しいグラフィックスが、30fpsに迫る速さで動くのには驚嘆するばかりです(大凡20〜30fps)。

 これでもまだPentium-iii用の上限設定にはしていないというのが、恐れ入ってしまうポイントでしょう。

 また初めて3D雲を見て驚いたのは同社のWWII Fightersでしたが、このゲームにも当然の如く3D雲が浮いています。
流石にこれを多くすると重くなってしまうのですが、やはり3D雲と通常のテクスチャによる雲とでは質感が桁違いです。

 サウンドもなかなかのものですが、DEMOではなぜかバルカンの音が鳴るときと鳴らない時があったりで、今一不安定な感じがしたのが残念でした(Live!固有の問題?)。
アフターバーナーの音とかは、とてもナイスなんですけどね。

 他に特徴としては、選択できる解像度が640x480x16bitから1280x960x32bitと幅広かったり、先ほども述べたようにエネミーレベル(敵のAIレベル)、ブラックアウトやターゲッティング、フライトモデル、チートレーダーなどの細かい難易度の設定が出来たりと、まさに文句無しのDEMOです。

 しかしそれでもCoolマークが入らなかったのは、Novalogic的アーケードフライトゲームに慣れてしまった私には、まだまだ敷居が高かったという事だからです。

 とは言ってもUSNF的な難易度だとは思いますので、この超美麗なグラフィックスを見るためだけにも製品版を買っても良いか!?と思わせるようなゲームで有る事だけは確かですね。

(スクリーンショットは800x600x16bitで撮ったものですが、下に1280x960x32bitの画像を掲載します。壁紙にも使えるほどの美麗なCGは必見)

TEST Spec
Celeron450A/128MB-RAM/TNT2Ultra

                       



  

   このショットはクリックで1280x960x32bitの画像が開きます。
    97.2kb-ProgJpeg