Novalogicによる、Glide対応フライトシミュレーションゲーム。 Novaogicと言えばCOMANCHEシリーズやF22 LIGHTNING 2、Raptorで有名だが、何時も他のベンダーと毛色の異なるコンセプトのゲームを作ることで知られている(笑)。 今回のF-16 Multirole Fighterは、Novalogic自らが運営するマルチプレイヤーサイトNovaworldに接続することで、なんと128人ものプレーヤーが対戦することが出来る。 しかもこのゲームサーバーには無料で接続でき、F-16 Multirole Fighterの他に、MIG29 Fulcrum、F-22 Raptorを相手にすることが出来るのだ。 このDEMO版からでもNovaworldに接続出来るそうなので、電話代が気にならない人はぜひチャレンジしてみては如何だろうか。 DEMOのミッション内容は中国上空をF-16 Multirole Fighterでパトロールするというもので、Mirage2000やMIG29 Fulcrumが敵機として登場する。 DEMOながらセットアップ画面は製品なみのもので、ゲーム設定やVIDEO、SOUND、キーコンフィグを行うことが出来る。 これだけでも評価出来るのだが、実際のゲーム画面での非常に美しい画像にはさらに驚いた。なんと機体の照り返しが見事に表現されているのである。 これにより、金属質の機体の質感が非常にアップしている。 機体ディテールも抜かりが無く非常に細かいところまで造り込まれており、半透明のキャノピーの中にはパイロットやHUDも確認できる。 しかしさらに驚くのはその地形描画で、良くありがちな似たようなテクスチャーが敷き詰められていたり、ポリゴンの隙間が見えていたり、地形が遠くからにょろにょろと描画されたりする事が一切無く、薄霧の掛かった非常に美しい景色を創り出している。 しかもこれだけ美しい地形描画を行いながら、非常に滑らかな動作を行っているのだ。 目測だが30fps以上は出ているだろうか。下のIAFの最高ディテール時とは比較になら無い速さと美しさである。 200MMXとVoodooでこれだけの事が出来るのは、ひとえにNovalogicの高度なプログラミング技術のなせる技だろう。 流石である。 さてF-16 Multirole Fighterの操作感だが、センシティビティの設定が無いためもあるのだが非常に敏感に機体が反応してしまい、扱いにくく感じる。 はっきり言って、ジョイスティックよりキーボードの方が操作しやすい。 また操作体系が他のフライトものに比べおおよそ半分なのは良いのだが、F22 LIGHTNING 2ですら備えていたオンスクリーンレーダーや、無ければ困るオートパイロットモードが無いのには閉口した。 しかも敵機のミサイルを補足する事すらなく、たった一発のミサイルで百発百中撃墜されるのは納得いかない。 警報のみで、一体どうやって回避すれば良いのだ? 確かにグラフィックス面では素晴らしいのだが、ゲーム性でF22 LIGHTNING 2に及んでいない感じがする。 プレイしていて爽快感に乏しいのだ。 もしかしたら、DEMO版ではゲームの難易度に関する設定が見当たらないので、デフォルトでACEにでも設定されているのでは無いだろうか(笑)。 もっともこのゲームはシングルよりマルチプレイに重きを置いている様なので、人間相手なら対して問題にならないとは思うのだが。 −2nd impression− 最初にリリースされたDEMOに対して不評が多かったのか、新しいDEMOがリリースされている。 このDEMOでは、上のスクリーンショットに出ているようなダサイデザインのコックピットではなく、かなりナイスなデザインに変更されている。 さらにキャノピーにコックピット内部が投影されていたり、上記で述べた欠点がほぼ全て改良されているという、かなり良い内容になっている。 さてこのDEMOからNovaWorldに接続してみたのだが、8人位が接続している状態でも至極反応が良好で軽快なのには驚いた。 MotorHeadすら4人以上になると重く感じたのに、さすが128人接続OKのNovaWorldだけ有るといった感じだ。 プレイ感想だが、やはりというか対人戦は面白い。 当然だが、動きが人間くさく予想できない飛行をするので、それにこちらも対応しなければならないのだ。 撃墜されるとスタートした飛行場から再スタートするのだが、自分を撃墜したプレーヤーが飛行場上空をぐるぐる旋回して、こちらが離陸するのを待ちかまえていたりといった、スリルのあるプレイを楽しむことが出来る。 また対戦にもデスマッチモードとチーム戦モードが有り、チーム戦の場合には見ず知らずのプレーヤーから「攻撃されている。助けてくれ!」みたいな通信が入ることもあり、こちらもなかなか楽しめる。 この面白さを知ってしまうと、対戦するためだけに製品版を買ってしまいそうで恐ろしい(笑)。 |
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Jane's Combat Simulationsによる、MMX/Direct3D対応フライトシミュレーションゲーム。 LONGBOW シリーズやF-15など名作をリリースし続けるJane's Combat Simulationsが、今度はイスラエル空軍を題材にしたフライトシムをリリースした。 このゲームはこれまでに無い素晴らしい地形描画とリアルなフライトモデルを売りにしている。 実際Jane's Combat Simulationsで公開されていたスクリーンショットは非常に美しかった・・・ だが実際にこのDEMOを起ち上げると、まるで初代COMANCHEを思わせる荒い画質に思わずのけぞってしまったほどだ。 その後メニューでグラフィックス設定を最高にして、なんとか見られるような画質にはなった。 Isreli Air Forceではグラフィックスエンジンに一般的なDirect3Dを使用せず、独自の3Dエンジンを使用している。 このエンジンは衛星写真によるステレオグラムから標高を算出し地上の起伏を再現しており、何もない砂漠の様な所では100m/Pixel、多くの地帯では20m/Pixel、また最大で2m/Pixelの地形再現力が可能である。 DEMOの地形の荒さから見ると、この地形ではおそらく100m/Pixelで再現しているのではないだろうか。 流石に200MMXマシンでフルディテールにすると、体感で10fpsを切るような感じだった。 このゲームに限ってはVoodooの恩恵はあまり受けられなく、CPUの演算力が大いに描画速度に影響するのだろう。 しかしテクスチャーを表示するときに最初は荒い画像、次にさらに細かく最後にアンチエイリアスを掛けるという処理速度を犠牲にしない仕組みになっているのには好感がもてる。 フライトモデルはそれほどリアルではなく、どちらかと言えばアーケード風の感じがした。 ジョイスティックの入力に素直に反応するので、初心者向けかもしれない。 しかし現役パイロットをスタッフに加えたリアルなフライトモデルを売りにしているはずなので、もしかしたらDEMOで飛ばせるLaviは本当にこの様な機動をするのかもしれない。 (Laviはデルタ+カナード翼のEF2000風の機体) 米軍機やロシア機に乗り飽きた中東好きの人にお勧めである。 Referenced FPCUGM#14
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Interplayによる、VESA、Glide対応フライトシミュレーションゲーム。 Jet Fighter:Full Burnは、その名から解るようにJet Fighterシリーズ最新作にあたる。 グラフィックスエンジンはJet Fighter 3 3Dfxバージョンとほぼ同じものを採用。 3Dfxボードを使用することにより、VESAモードより400%もの高フレームレートでフライトを楽しむ事が出来る。 VESA対応と言うことからも解ると思うが、これは純然たるDOSソフトである。 動作環境はDOS 5.0以上だが、当然Win95のDOSプロンプトでも動作可能である。 今回は、2006年のノルウェー国境付近、スカンジナビア北部の海岸で発掘された大油田を巡ってのロシア対ノルウェー戦が舞台。 ゲームでは、U.S側かロシア側かの何れかに付くことになり、どちらの側でも最新鋭機を扱うことになる。 U.S側の F/A-18とF22は、もはやフライトシム界では見慣れた物になってしまったが、注目すべきなのはロシア側のMiG-42だろう。 この次世代機に乗れるゲームは、まだそう多くは無いはずだ。 製品版は4つのCDで構成され、これに収録された2時間ものシネスコサイズのムービーを、ミッションの合間に楽しむことが出来る。 また90を越すミッション、他にも8人までのマルチプレイモードなどが特徴となっている。 このDEMOはDOSソフトで有りながら標準ではDOS4GWが入っておらず正常に起動しないので、他のDOSソフトからDOS4GW.EXEをコピーしFullBurn Demoフォルダに入れなければならない。 その後Installを実行し、ビデオカードやサウンドカード等のセットアップを行う。 DOSソフトを遊んだことのある人ならセットアップは簡単に終わるだろう。 サウンドカードの設定が解らないときでも、AUTODETECTを選べばOKである。 DOSソフトでありながら、SideWinderに対応しているのには驚いた(当然操作も出来た)。 グラフィックス的にはJet Fighter 3 3Dfxバージョンから大きな変化は無いように思える。 そのため最新のフライトシムを見慣れた目からは、若干チープに映らないこともない。 しかしそのために、F22 ADFの様にメモリーをガンガン喰いながらも重いと言うこともなく、F15の流砂現象のように地形が現れるということもない。 非常に高速でクセのない素直な描画には好感が持てる。 DEMOではロシア側のMiG-42をタイムリミット付きで乗ることが出来るが、F22同様スティックの入力に素直に反応し非常に扱いやすい。 もっともこれは悪く言えばアーケードライクとも取られることになるのだろうか。 しかし操作感以前の問題として、このDEMOには説明書(Readme)という物が付属していない。 DEMOで有りながら数十ページ分ものマニュアルを同梱しているソフトもあるのに、キーリファレンスすら無いのには参ってしまった。 この辺り、DOSソフトの敷居の高さにさらに拍車を掛けているような気がするのが残念だ。 |
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Microproseによる、ソフトウエア、D3D、Glide対応フライトシミュレーションゲーム。 これは第二次世界大戦を舞台とした、空戦シミュレートしたゲームです。 DEMOで使える機体は、North American P-51D Mustangと Focke-Wulf Fw190A-8。 当然どちらもレーダーもミサイルも搭載していない、純然たるレシプロ機です。 このDEMOには時間制限が有り、殆ど飛行感覚とかを掴むくらいしか飛ぶことが出来ません。 敵機と遭遇する時間的猶予がないため肝心のドッグファイトが出来ないのは悲しいですが、大都市の上空を大編隊を組みながら飛行するB-17などを見るだけでも、このソフトの凄さが解るような気がします。 B-17重爆撃機が轟音を立てながら編隊を組み、それを高射砲の砲弾が花火のように弾幕を張り迎え撃つ。 さらに低空から急上昇してきた敵機が蠅のように編隊に群がり、それを爆撃機の銃座が狙い撃つ。 と言うような、まるで昔の戦争映画さながらの映像が目の前で展開されていきます。 地上グラフィックスも非常に緻密で美しいのですが、その状態でなんと何十機もの機体が入り乱れる中でも全くコマ落ちなくスムーズに描画を行っています。 もちろんグラフィックスディテールは最高に設定しています。 まさにサウンド、グラフィックスともに満足できる出来になっています。 私は複雑な操作が必要なフライト物中でも、さらに人間の能力が重視されるレシプロものは大の苦手なのですがそれ以外の人、特にレシプロ機好きの人にはかなりお勧めできる秀作だと思います。 |
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■ Jane's F-15 DEMO ★★★★☆ Jane's Combat Simulationsによる、Glide対応F-15シミュレーションゲーム。 このDEMOは、AH-64D LONGBOW並びにLONGBOW 2などで絶大な人気を誇るJane's Simシリーズ最新作であるF-15のDEMOである。 やはりこれまで同様にリアルなシミュレーションよりの作りとなっており、マニア以外には取っつきにくい印象を受ける。 コックピットなどのデザインは実機をかなり模したのになっており、MPDのベゼルスイッチなども全てマウスで押すことにより画面切換やモード選択を行うことができる。 またレーダー周りも実機同様と思われるモードを完備。マニアには堪えられないものとなっている。 フライトモデルに関しては、F22-ADFなどのような最新機種のシムと異なり機動に対するエネルギーの減り方が厳しく、操縦桿を引きっぱなしにすると直ぐに減速してしまう傾向にある。 またエンジンパワーも今時のゲームにしては控えめに(リアルに)設定されており、フル爆装ではなかなか高度を上げることすら難しい。 グラフィックスは最新のGlide対応シムらしく、素晴らしい出来映え。 外部視点での自機グラフィックスは見とれてしまうほどの美しさだ。 地上グラフィックスもなかなか細かく、建物の描写も比較的細かい。 テクスチャーも細かいので、割と地表との距離感は掴みやすい感じだ。 もっとも遠くの地形が近づくにつれ細かく描写されてゆく時に、うねうねとした感じで描画されていくのは少し気味が悪いかもしれない(笑) スピードに関しては私の環境(P55C-206+Voodoo+64MB)では若干遅く、恐らく15fps程で描画されているようである。 もっともこれは最高ディテールの時なので、もっとディテールを落とせば20fps以上は出るだろう。 このシムは初心者にも比較的優しく造られているらしいが、実際に飛んだ感じではやはり中級者以上でないと満足にミッションを達成できないのでは無いかと思われた。 私ももう煩雑な操作が必要なフライトシムには疲れてきているので、昔のストコマのように飛ぶ楽しみ&ストーリー重点のフライト物をそろそろ遊んでみたいものだ。 ちなみにこのDEMO、解凍すると100MBもHDDを使用するので、その点要注意である(笑) |
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