PC GAME REVIEW


 FLIGHT FRAME ON

■ F22 Raptor DEMO ★★★☆☆

NOVALOGIC社による最新のF22フライトシミュレーター。F22 LIGHTNINGの続編となる。
Novalogic初のWindows95ネイティブのフライトものであり、DirectX5は必須。
COMANCHEシリーズとは違いBOXELSPACEは使用しておらず、普通のポリゴンによる描画だ。
同社ではMMXテクノロジーを使用することによる40%ものフレームレートの向上をうたっているが、実際P55C-206で具合が悪くなるほど滑らかに動く。
残念ながらDirect3DやGlideには対応していないようだが、この軽さなら特に対応する必要も無さそうだ。

テクスチャーは前作同様美しく、レンズフレア等の演出も健在。
操作体系も殆ど前作と同じのため、前作をプレイ済みの人なら直ぐに馴染めるだろう。

前作との違いはWin95対応以外に、ネットワーク機能の強化が挙げられる。
どうやらBATTLE_NETの様な、独自サーバーによる対戦などがサポートされているようだ。
空力の反映もさらに強化されており、アフターバーナーを全開にすると機首が持ち上げられる感覚が良く再現されていると思う。
外部視点にし急旋回してみても、前作との違いに気づくだろう。

相変わらず、スロットルを開けギアを収納するだけで飛べてしまうEASYさは嬉しいところだ(笑)
実機さながらに様々な手順を踏んで離陸するのもリアルで楽しいだろうが、そんなに気を負わず手軽にドッグファイトを楽しむことが出来るのが、NOVALOGICゲームの良さだろう。


■ F/A-18 KOREA DEMO  ★★★☆☆

GRAPHIC SIMULATION社による、Glideを使用した3DfxネイティブWin95フライトコンバットシミュレーター。

DEMOで飛べるのは1ミッションのみだが、時間帯が夕暮れ時に設定されている為もあり、非常に綺麗な景色の中を楽しむことが出来る。
グラフィックスの美しさの点では下のJSFと1、2を争う程の出来だ。
機体の書き込み、雲の感じやミサイルの軌跡などはウットリさせられるほど綺麗で、さすがGlideと唸らずには居られない。
この一見実写かと思えるほどの美しさで、30fpsを越えると思われるフレームレートを出すのは凄すぎる。
動作の滑らかさと言う点では、下のJSFを越えている。

視点はかなり充実している方だが、VRコクピット時にEF2Kの様に計器類のリアルタイム表示がされないのは少々残念だ。

また操作体系レーダー系とも複雑で凝っており、JF3やF22Lに馴れた人にはかなり苦しいと思う。
まさにF/A-18シミュレーターと言った感じだ。


■ JSF DEMO  ★★★☆☆

EIDOS社によるWin95フライトコンバットシミュレーター。

このJSF(Joint Strike Fighter)の特徴は、現在まだ開発中である次期主力戦闘機、X-32,X-35、さらにすでに実機が存在するF-16、F-22の次世代バージョンの機体を飛ばすことが出来る最新のコンバットシミュレーターと言う点だ。
更に、Voodooにも対応した数少ないフライト物の一つでもある。

Voodooを使えば、現時点で最高クラスの画質でもフレームレートを落とすことなく飛行できる。
画質は本当に最高クラスで、きちんと地表の木々も再現されているし表示される建物の数ではNo.1ではないだろうか。
機体の表現も最高クラス、まさに扱う機体もソフトの出来も次世代のものとなっている。

飛んだ感じはF22-LightningとEF-2000の中間ほどのリアリティー、操作体系やコックピットグラフィックスもF22-LightningとEF-2000の中間ほどのクォリティーの様な感じだ。
それ程難しくもなく、だからと言ってアーケードライクでも無いと言った感じだ。
おそらく製品版でも、初級者から上級者までも楽しめる造りになっていることだろう。

P.S. なんとEIDOSより、DEMO専用パッチがリリースされています。
これにより、DEMOで不評だった時間制限や速度の問題などが解決されているようです。
補足ですが、製品版では脱出後のパラシュート降下中のパイロットを操ったり、その後着地したパイロットを操作して自国領土まで帰還させることが出来るそうです。
さらに面白いことに徒歩帰還中のパイロットを敵歩兵が襲い、それに対しパイロットを操作しピストルで応戦する事まで出来るそうです。
・・・とんでも無いところで気合いを入れていますね。EIDOSは(笑)
日本語化されたら是非欲しいです。


■ COMANCHE3  ★★★★☆

NOVALOGICによる、次期主力戦闘ヘリシミュレーションゲーム。

前作と同様、現時点でトップクラス(F22よりも)のグラフィックスを見せてくれるが、これはVOXEL SPACE2のなせる技である。
地形はもはやセルブロックが見えないほどに細分化され、前作ではVOXEL SPACEで表現されていたオブジェクトは、今回はポリゴンを併用しさらに美しくリアルなものとなっている。
前作同様、綺麗でリアルな地形を飛んでるだけで楽しい。
舞台も南アジア風あり、ロシア風あり、アラビア風ありで飽きることがない。
なんと機体の迷彩は舞台により変化する。
コックピットなどは光の反射具合により向こう側がすけたり夕日が反射したり、逆に反射光で見えないときも有るなど細かいところの演出も凝っている。
コックピットをよく見ると計器類もハッキリ描き込まれており、なんとパイロットやガンナーが周囲に気を配ったり、計器類をチェックしていたりするのも見える(凄い!)。
外部内部視点ともかなりあり、不足は無い。

前作を遊び込んだ人は操作体系も前作を引き継いでいることを願うだろうが、武器選択のキーアサイン以外共通ポイントは見あたらない。
今回はウエポンベイの開閉(ほぼ自動だけど)や、離着陸の際のギアの出し入れもある。
前作のシューティング一色だったのとは異なり、ウエイポイントに沿って飛行しミッションブリーフィングで打ち合わせた目標を破壊する形になっている。
このあたりの感覚はF22とほぼ同じといえる。

前作では敵機が良く特攻してくることがあり地団駄を踏んだものだが(笑)、本作ではちゃんと改善されている。
敵もそれぞれ独自の作戦に従って行動しており、AIもかなり賢くなっている。
しかし困ったのは寮機の馬鹿さだ(笑)
いや、馬鹿といってもちゃんとNOEを行って攻撃したりそれはそれで良いのだが、攻撃指令も出さないのに敵陣に単身で突っ込み「メーデー、メーデー!!」の通信を良く聞く羽目になる(笑)
とにかく最近のヘビーなシミュレーターと異なりキー操作もそれほど無いので、少しトレーニングをするだけで慣れることが出来ると思う。
また無線もバリバリ聞こえるので臨場感も抜群。

これだけリアルながらもF22譲りの高速に最適化されたプログラムと細かくディテール設定ができる事により、Pentium以降で有ればまずまずの快適なスピードでプレイ出来る。
目安としては、P100なら雲LEVEL1,地形描画距離1,物体描画設定1,地形描画密度2,ブレードOFF,640*400程ならまずまず。
P166なら、雲LEVEL2,地形描画距離2,地形描画密度2,ブレードOFF,640*400程で程々。
P200なら、全てのオプションON,640*480で、まずまずプレイ出来るのでは(笑)


AH64ロングボウやHIND等の様な、硬派なシミュレーションを期待しているとガッカリするかもしれないが、前作やF22LIGHTNING2が好きな人やバリバリ硬派なゲームに付いていけない人には最適のゲームである。



■ DARKLIGHT ★★★☆☆

RAGE SOFTWAREによる、スペースコンバット、シミュレーションゲーム。

内容はWING COMMANDERとX-WINGを2で足して割ったようなもの。
しかし実際のプレー感覚は、どちらかと言えばガンダムの様な雰囲気(笑)
雨霰のようにレーザービームを浴びせかけながらすれ違う、ファンネルorビットもどきなど、殆どシューティングゲームのノリだ。
敵機の後ろに付き、イオンキャノンをたたき込むのは壮快!

SVGA対応の上に、特に光源処理が特筆すべき美しさのものとなっているので、画面写真もついつい映える爆発シーンを多く掲載してしまった(^^;
これがP100でも滑らかに動くのは感動ものです。




■ EF2000 ★★★☆☆

DIDによる、最高のユーロファイターシミュレーター。
地形データはスカンジナビア半島全域を再現。そのデーター量は軍事目的に転用できるほど。
作戦内容は対地攻撃、対空迎撃、哨戒など多彩。空中給油など実際の作戦も体験することができる。
プレイヤーが何もしなくても戦況は刻々と変わっていく。自分はあくまでもただの一パイロットなのだ。
またAWACSや寮機から随時入電する、戦況や敵機位置を知らせる無線交信もリアルさを引き立てる。
とにかく美しい画面と、内容の奥の深さは特筆すべきレベル。
現在DOS版とWin95版がリリースされている。国内版は完成度の高い日本語マニュアル同梱。高いがそれだけの価値がある。

P166ならフルオプションでもストレス無く動作する。




■ F22 LIGHTNING 2 ★★★★☆

NOVALOGIC社による最新のF22シミュレーター。その美しさはあらゆるフライト物を凌駕する。
舞台は砂漠、ジャングル、島々、雪原等が用意されすべて美しいテクスチャーがほどこされている。
機体の美しさも最高の物だ。リアルなテクスチャーとシェーディングが施され、観る者を魅了する。
ゲーム内容も単発のミッションとキャンペーンが用意されマルチプレイヤーもサポートされている。

キャンペーン内容も最初は2機ほどの敵機を迎撃するだけのものだが、次第に難易度が上がりミッション内容をよく把握する必要が出てくる。
アマチュアからマニアまで満足出来るレベル。

これだけの美しさを誇りながら、P133フルテクスチャーでも満足のいく動きを見せる。もちろん早ければ早いほど良いのは言うまでもない。




■ STRIKE COMMANDER 日本語版 ★★★★★

 
オリジン社による、F16フライトアクション・アドベンチャーゲーム。

 主人公は近未来の傭兵部隊の一員となって、様々なミッションをこなさなければならない。

 それだけならどこにでも有る、フライトもののおまけの様な設定に過ぎないと感じられるだろうが、実際にプレイすればとんでもないと言う事が解るだろう。

 そう、主人公は貧乏な(笑)傭兵部隊の一員のために、ミサイルの一発とも言えども部隊の存亡に関わるため無駄に出来ないのだ(恐ろしや)。

 その為プレイしている内に、高価なミサイルを使わずバルカンだけで必至に敵機を落とそうとしている自分の姿に、何時しか気づくことだろう(爆)。

 バックストーリーやミッション毎の目的がはっきりしているため、毎回取って付けたようなミッションをクリアせざるを得ない他のフライトものと異なり、部隊の存亡が自分の肩に掛かっている事を感じながら、必至にミッションに立ち向かうことになるのだ。

 恐るべしオリジン・・・
こんなフライトもの、今まで見たことも無いぞ。

 グラフィックスも320*240のVGAながら、当時としては驚異的に美しいテクスチャやシェーディング処理により、未だに引けを取らないと思われる。
当時としては珍しいフルボイス(CD-ROM版かもしくは拡張パック導入)も素晴らしい。

 普通、海外のフライトモノは難しすぎるきらいがあるが、これはシューティングのようにプレーできるようになっており、操作も簡易化されている。
私もなけなしの金をはたいて初めて買ったスロットル付きのジョイスティック一本で、このゲームをクリアしたものだ。

 ストーリーも良く難易度もそれ程高くないため、初心者にもお勧め。

 オリジン社らしくストーリーも凝っており、途中にはストーリーの分岐もある。
会話は英語だが、日本語字幕が付き雰囲気を損なわない(当然国内版CD-ROMのみ)。

 486/66クラスでも十分な速度が得られる。
 このソフトは、私がPCを買うきっかけになった物の一つ。とにかく前評判も、実際のプレイも素晴らしいものだった。



■ X−Wing CD ★★★☆☆


ルーカスアーツ社による、X−Wingスペースシミュレータ。

同社のレベルアサルト シリーズと扱ってる内容は同じながら、こちらは正統派シミュレーターで、難易度は高め。

このコレクターズCDには、別売りだったB−Wing+ボーナスミッションが含まれる。
百数十のミッションのため、クリアには一年以上掛かるのではないだろうか(笑)。

VGAだが、シェーディングが掛けられておりFD版より美しい。
国内版には、各ミッションの詳細な内容が書かれた日本語マニュアルが付く。

 このゲームをしたいが為にPCを買った人、多数有り。




■ COMANCHE ★★★★★

 NOVALOGIC社による、次世代戦闘ヘリアクション。
 いまだ実戦配備されていない、最強の多目的戦闘ヘリでウエアウルフ等と戦う。

 特筆すべきはそのグラフィック。
 ポリゴンとはまったく違う、ボクセルスペースという技術を使い、艶めかしいほどの地面の質感を表現。
 これが1991年製だとは信じられない。解像度がSVGAクラスだったなら、現在最高水準の美しさかも知れない。日本が98でちまちまやっていた頃、アメリカはココまでやっていたのだ(笑)。

 このゲームは難しいヘリの操縦を、シューティング感覚でプレーできるまでに簡略化。初心者にもお勧め。
 486/66クラスで十分なスピードを得られる(Pentiumでは速すぎる)。

 欠点はVGA画面である事だが、SVGA版VOXEL SPACE2使用のCOMANCHE3が近いうちに発売される。

 このソフトは、私がPCを買うきっかけになった物の一つ。




■ USNF GOLD 日本語版 ★★☆☆☆

 オリジン社による、フライトシミュレータ。
 USNF+MARINE FIGHTERのパッケージ。多数の海軍戦闘機を操れる。

 SVGA対応による綺麗な画面。ただし、日本語版はSVGA固定。
 そのためにP100以上必須。重い。しかし、テクスチャーの細かさは必見。空母が美しい。しかし、地面のテクスチャは・・・

 難易度は高め。ある程度のフライト物の経験と、早いPCを持っていなければ挫折する可能性大。



■ MS−Flight Sim 5.0 ★★★☆☆

 マイクロソフト社による、一般機のフライトシミュレータ。
 世界中に多数の愛好者がいるため、様々なアドインやデーターを使用できる。

 セスナ、ジェット機、グライダーが初期状態で使用可能。
 シーナリーが多数発売されているので(日本含む)、世界中自分の飛びたいところを飛ぶことが出来る。

 SVGAモードでは、ペンティアム必須。中級者以上向け。



■ AH−64D LONGBOW ★★☆☆☆

 オリジン社による、アパッチ攻撃ヘリシミュレータ。

 250以上のミッションが含まれる、CD二枚組。
 最初のムービーが絶品。AH−64の2機編成での作戦が見られる。

 多数の、AH−64のビデオも見られる。たぶん一時間分は入ってるのではないだろうか。全体的にかなり親切である。
 しかし、全て英語で説明してくれる(笑)

 贅沢な、分厚いマニュアルも同包されている。速く完全日本語化して欲しい。

 画面は美しい、SVGA。遅い機種ではVGAも選べる。SVGAでは、P166以上は必須。
 なにぶん最高にリアルなヘリシミュレータのため、操作難易度が高く中級者以上向けの内容になっている。
 おまけにミッションを開始する度に、データーの読み込みに数分待たされることになる。
 万人にお勧めできるゲームではないが、逆に本当にやり込みたい人には最高の作品だろう。




■ WING COMMANDER 3 日本語版 ★★★★★

 オリジン社による、スペースアドヴェンチャー。

 CD4枚組、マークハミル他有名ハリウッド俳優採用のため制作費は4億円以上。
 さらに日本語版は、映画の吹き替えにも有名な人を採用。まさに、SF映画。

 ストーリーも逸品で、分岐もありマルチエンディング形式になっている。

 画面もSVGAで、星雲や宇宙船などが美しく視界に迫る。
 しかもSVGAながら、486/100クラスでもスムースに再生できる。
 操作も簡易なため、初心者にもお勧め。

 惜しむらくはムービーが256色だった事だが、WC4からはそれも解消された。