PC ハードウエアレビュー

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PC  
2004/10/16

OLYMPUS μ-mini DIGITALのレビューです。

  〜 基本スペック 〜
 画素:400万画素CCD(2272×1704)
 光学:2倍ズーム(35〜70mm)F3.5〜4.9
 マクロ:8cm〜
 動画:320x240(15fps)
 記録:xDピクチャーカード
 電源:リチウムイオン充電池
 モニター:1.8型TFT
 サイズ:95幅55.5高27.5奥行
 重量:115g


 この製品は発売されたばかりの新製品ですが、早くも2万円台に突入しそうな勢いで、女性ユーザーをメインに人気が出そうな商品です。
ちなみにCybershot W1(530万画素)からすると、μ-mini(400万画素)はそれより格下のクラスとなります。

 この機種の特徴を大まかに言うと、とても軽量コンパクトでしかも滑らかでカワイイデザイン。 雨の日でも水際でも安心な生活防水機能。 画像処理エンジン“TruePic TURBO”で高画質・高速化。 小さなボディに高視野角高輝度の1.8型大画面液晶搭載、などです。

 一番の特徴は生活防水対応という所でしょうか。この価格、サイズ、デザイン、性能で生活防水対応というのはμ-miniしか無いでしょう。
以前DSC-P7を土ぼこりのある環境(ダートラ観戦)で使用していて調子を悪くしましたが、μ-miniにはその点安心感が有ります。

 カラーバリエーションは6つ、シルバーか黒が多いデジカメの中ではμ-miniのオレンジやブルーのカラーは新鮮です。


 今回使用したのはオレンジカラーでしたが、本当に良い色とデザインですね。 そして小さくて軽い! 胸ポケットに入れると普段使っている携帯より違和感が有りません。

 こういう小型機になると、どうしても操作ボタンが小さくなったり液晶サイズが犠牲になったりしますが、この機種は画面サイズも十分で視認性が良く明るくて良いですね。 さらにボタン一つ一つは確かに小さめですが、ボタン数が少ないので押し間違えなども起きにくい感じです。

 但し操作ボタンが少ないという事から察せられるとおり、W1などの様なマニュアル操作の殆どは行えません。

 つまりμ-miniは基本的に撮影はカメラのオートに任せると言う、比較的初心者向けの造りなのです。マニュアル撮影が殆ど出来ないのをカバーするため、多彩なシーンセレクトが搭載されています。

 シーン数は14にも及び、記念撮影、料理一人旅、ショウウインドウ、打ち上げ花火、自分撮りなど面白いものが色々有りますが、個人的な意見としては“多過ぎ!”です(笑)
これは5つくらいに絞らないと急いで撮影している時には結構まごつくと思います。
もっともメニュー自体の階層がそれ程深く無いのが救いですね。

 さらにオートでカバーできない時には、大まかですがホワイトモード設定、露出設定を行うことも出来ます。


 防水筐体なのに、ズームがせり出し起動するまでに約1.5秒と高速ですし、動画撮影で音声も撮れるのは驚きます。また再生時の音声も出ますし、撮った写真に音声を付加させる事も出来ますしTVアウトも出来ますし、防水筐体だからコレは出来ないんだよねーという消極的造りになっていないのには関心しました。

 もっとも機密性を保つためケース内部にアクセスできる箇所は一つしかなく、そこにバッテリーもメモリーもUSBも全てのものが詰め込まれているので、ちょっと普通のデジカメとは異なる使い勝手にはなります。

 起動自体が高速なのは前述した通りですが、撮影から撮影のインターバルも短いですし、再生速度も速いですしW1に劣らずストレスの無い使用感が得られます。


 撮影画像を見てみると、レンズが少々暗いことも有るのか夕方に撮った写真は少々ノイズが乗っており、結構ブレていました(ISOオートの場合)。もっとも印刷してみたら目立たないレベルでしたが、屋内で動く子供や動物を撮るとかには向いていないかもしれませんね(ノイズ覚悟でISO400固定にする方法も有る)。

 発色はとても良い感じです。 W1は大人しい発色でしたが、μ-miniはW1よりも思ったイメージ通りの鮮やかな絵が得られる感じです。 この辺りはカメラメーカーのオリンパスならではと言う事なんでしょうか。


 総じてとても出来の良いデジカメだと言う事ができると思います。 マニュアル操作を駆使したい!という人にはまったく不向きですが、小さくてカラフルでカワイイデジカメが欲しい! 簡単な操作で綺麗な写真が撮りたい!という人にはかなり最適の製品です。













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